ボクシング全日本Vの大橋蓮が大橋ジムとプロ契約 “石の拳”左ストレートで世界へ
アマチュアボクシングの全日本選手権ライト級で2022年に優勝した大橋蓮(22)が、大橋ジムとプロ契約を結んだことを14日、横浜市内で発表した。
大橋は東農大ボクシング部で活躍したが、同部は昨年、違法薬物で部員4人が逮捕され、無期限活動停止処分を下された(今年4月から再開予定)。大橋自身、昨年の全日本はライトウエルター級3位でパリ五輪出場を逸し、28年ロサンゼルス五輪まで4年あることもあって、一時は引退も考えたという。
しかしながら、「この前の全日本ですごく悔いが残る試合をして、ここで辞めるのは不完全燃焼というのもあった。プロの方が得意の左ストレートを発揮できるかなと思って。完全燃焼までやろう」とプロ入りを決断。今年1月には「僕は同時進行できないので、ボクシング一本でやろうと。区切りを付けて」と、東農大を中退した。
大橋の武器は左ストレート。フルコンタクト空手をやっていた少年時代から拳が硬く、高校に入ってボクシングに転向してからもスパーリング相手に「石で殴られているみたい」と言われるほどで、「石の拳」ロベルト・デュランの令和版と言えそうだ。
今後は4月にプロテストを受験し、年内のデビューを目指す。階級は未定だが、フェザー級で「勝負していこうかな」と考えており、「必ず世界チャンピオンになりたい」と宣言した。
なお、大橋秀行会長によれば、今年で30周年の大橋ジムで、大橋姓の選手は初めて。血縁関係はないという。大橋氏は「すごい左ストレートがあるので、ワンパンチで沈められるような、目が離せないスリルのあるチャンピオンになってほしい」と期待した。