内藤哲也 怪物・辻を破りIWGP防衛「陽太、強くなったな」掟破りの逆ジーンブラスター公開
「プロレス・新日本」(6日、両国国技館)
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同門対決となったメインのIWGPヘビー級選手権試合は34分26秒の死闘の末、王者・内藤哲也(41)が新世代の怪物・辻陽太(30)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。
2021年8月1日、辻の壮行試合以来の一騎打ち。ファンの声援は「陽太」コールが「内藤」コールを上回り、ファイトでも猛追されて、いや応なく世代交代を感じさせる試合となった。
30分過ぎには壮行試合で内藤がフィニッシュに用いた逆エビ固めで締め上げられ、セブンティークロスで追い込まれたが、ジーンブラスターをモンキーフリップで切り返すとおきて破りの逆ジーンブラスターを発射して大逆転。バレンティア、裏DDTとたたみかけ、デスティーノで引導を渡した。
内藤はリングで辻に「陽太、強くなったな。新日本プロレスそしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、さらなる高みへ、これからも競い合って行こうぜ!」と語りかけた。会見では「こうして新しい新日本プロレスの力、選手の壁となって立ちふさがるこの状況がうれしくもある」と心情を述べ、「俺がいるうちにどんどんチャレンジして来いよ」と辻、ロスインゴのメンバーに呼びかけた。
試合後は12日・シカゴ大会で一騎打ちを行うジョン・モクスリーがリングイン。モクスリーに2019年のG1クライマックス公式戦で敗れている内藤が「ドゥー・ユー・ウォント・IWGPワールドヘビーウエートチャンピオンシップ?タイトルマッチ・イン・ネクストウイーク・シカゴ」とIWGP戦への変更を提案すると、モクスリーも「(自分が)ニュー・IWGP・チャンピオン!」と同意し、タイトル戦が決定的になった。
敗れた辻はバックステージで「俺は新日本を背負っていかなければいけないんだ。その気持ちは負けた今でも変わらない。何度だって立ち上がる、それを見せるのがプロレスラー、新日本プロレスだろ?」と独白し、「ヌオーッ!」と絶叫していた。