井上-ネリ戦で元IBF王者がリザーバーに 井上「海外の試合ではよくあること」
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(5月6日、東京ドーム)
WBC1位、WBO2位、WBA5位のルイス・ネリ(29)=メキシコ=の挑戦を受ける王者・井上尚弥(31)=大橋=が10日、横浜市の大橋ジムで公開練習と記者会見を行った。興行のプロモーターでもある大橋ジムの大橋秀行会長(59)は、日本では異例のリザーバー(代替選手)を用意したことを明らかにした。
リザーバーは2018年に日本で岩佐亮佑からIBF王座を奪取し、現在はWBOアジアパシフィック王者のTJ・ドヘニー(37)=アイルランド=が務める。
大橋氏は「井上が(体重を)オーバーしてドヘニー対ネリということはない。(ネリへの)プレッシャーというか」と、過去に体重超過やドーピング疑惑などの問題があったネリ対策であることを示唆し、「ちょっとでもオーバーしたら絶対にやらせません」と断言。「そうならないことを願います」と、ネリ陣営に釘を刺した。
また、井上は「日本では珍しい例かもしれないですけど、海外の試合ではよくあることなんで、そこに対応していきたいなと」と話していた。
不測の事態がなければ、ドヘニーは第1試合でブリル・バヨゴス(フィリピン)とスーパーバンタム級8回戦を行う。バヨゴスの戦績は8戦7勝(2KO)1分。