女子ボクシング高倉日向がディアマンテジムからプロデビュー 21年高校選抜V「文武両道目指します」
ディアマンテジム主催興行(28日、堺市産業振興センター)の計量が27日に行われ、女子フライ級6回戦でプロデビュー戦を迎える高倉日向(19)=ディアマンテ=は100グラムアンダーの50・7キロ、対戦相手のスパットラー・ウンルアン(タイ)は49・8キロでクリアした。
高倉はディアマンテジムの創設期に入会し、中学時代にアンダージュニア(UJ)ボクシング王座決定戦、ジュニアチャンピオンズリーグ(JCL)&アンダージュニア(UJ)統一王座決定戦で全国統一王者となり、大阪・浪速高校時代には21年に全国高校選抜の女子フライ級で優勝するなど、アマチュアで活躍。高校卒業後は将来を見据えて看護学校への受験を選び、競技を退いた。しかし入学が決まると、前WBO女子アジア・パシフィック・ミニマム級王者の吉川梨優那(ディアマンテ)のリング上での活躍に刺激を受け、闘志が再燃。プロ転向を決意した。
その目標とする先輩の胸を借りてB級プロテストに合格。晴れてプロボクサーとしての第一歩を踏み出す。元女子世界王者の野上奈々会長(現役時は好川菜々)は「入門当時から実直に頑張ってきた。不器用なところは私とよく似ていて、昔の自分を見ているよう。ジムオープン当初に入会してくれて、ここまで本当によく成長してくれた。プロとしてさらにひと皮むけた姿を見せてほしい」と期待する。高倉は「高校最後の全国大会負けて以来、1年半ぶりに大きな舞台に帰ってきました。この試合に向けて、2カ月間全力で練習してきたので、自分の変わった姿を見てほしい。しっかり勝って、学校とともに文武両道を目指します」と気合を込めた。