劇的勝利の井上尚弥 衝撃のプロ初ダウンに苦笑も「逆に冷静に立て直せた」東京ドーム興行の大観衆に気負いも吐露「浮き足(立った)」 【一問一答】

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)

 34年ぶりに東京ドームでボクシング興行が行われ、王者・井上尚弥(31)=大橋=がWBC同級1位の挑戦者ルイス・ネリ(29)=メキシコ=を6回1分22秒TKOで下し、防衛に成功した。通算成績は27戦27勝24KO。初回にはまさかのプロ初ダウンを喫したが、そこから3度のダウンを奪い返しての完勝。「ちょっと出だし気負っていた部分があったと思うので、ダウンして冷静に立て直せた。逆にあのダウンがあったからこその戦い方ができたと思う」と苦笑いしながら振り返った。

 歴史的な一戦で“悪童”をたたきのめした。ただ、1回には接近戦からネリの左フックをもろに浴びてリング上にはいつくばり、まさかのプロ初ダウンを喫した。衝撃の場面について「ダメージはさほどなかった。パンチの軌道が読めなかったので、1ラウンド目とあってダウンはしたが、全然引きずることはなく、2回からポイントを計算しようかなと。冷静に戦うことができた。2回にダウンを奪って、気持ち的にリセットできた」と振り返った。

 34年ぶりとなる東京ドーム興行で、気負いも少なからずあったという。「自分にとって東京ドームでやることに関して、ものすごいパワーももらったが、重圧やプレッシャーもあったと振り返って思う。入場で東京ドームの景色を見て、舞い上がってはないが、ちょっと浮き足(立った)というか、そういう感じだったのかなと。(試合中に)そういうシーンはありましたね」。ただ、最終的には劇的な勝利で締めくくり、「自分の中でも激闘という試合ができたんじゃないかなと。1ラウンド目にダウンを喫したが、最終的にはKOで勝つことができたので、自分の中でいいキャリアを積むことができた」と胸を張った。

  ◇  ◇

 試合後の井上の会見での一問一答は次の通り。

 -試合を振り返って。

 「本日は自分の中でも激闘という試合ができたんじゃないかなと。(苦笑いしながら)1ラウンド目にダウンを喫したが、最終的にはKOで勝つことができたので、自分の中で良いキャリアを積むことができたのかなと」

 -ダウンの影響。

 「ダメージはさほどなかった。パンチの軌道が読めなかったので、1ラウンド目とあってダウンはしたが、全然引きずることはなく、2回からポイントを計算しようかなと。冷静に戦うことができた」

 「ちょっと出だし気負っていた部分があったと思うので、ダウンして冷静に立て直せた。逆にあのダウンがあったからこその戦い方ができたと思う」

 「見切りもそうだが、主導権を握っていくと。気持ちの面で上回っていかないといけない部分もあるので、駆け引きでやりました」

 -東京ドームの大観衆の中でのプレッシャー。

 「自分にとって東京ドームでやることに関して、ものすごいパワーももらったが、重圧やプレッシャーもあったと振り返って思う。入場で東京ドームの景色を見て、舞い上がっては内が、ちょっと浮足(だった)というか、そういう感じだったのかなと。そういうシーンはありましたね」

 -今後に向けて。

 「今後に向けて、また9月。リング上にサム・グッドマンが上がってきたが、グッドマンと交渉を進めていきたい。次戦は9月頃と聞いているので、またしっかり調整して戻ってきたい。それと今日獲得したWBCのダイヤモンドベルトは大橋会長にプレゼントしたい」

 ※隣にいた大橋会長は「マジで」とポツリ

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