中野幹士が2度目のメインでTKO勝ちも涙「うれしいけど、いろんな感情で」ボクシング日・中・タイ友好親善試合
「ボクシング・日・中・タイ友好6VS6親善試合」(18日、後楽園ホール)
2人が棄権して4対4になった親善試合は、メインイベントの128ポンド(58キロ)契約10回戦で日本フェザー級7位、WBOアジアパシフィック5位、東洋太平洋6位の中野幹士(28)=帝拳=が、WBCアジア・スーパーフェザー級暫定王者でWBC世界35位のサタポーン・サアート(20)=タイ=に7回1分32秒、TKO勝ちし、日本の2勝2敗という結果になった。
2020年12月以来2度目のメインとなった中野は2回に右フックを効かせ、3回にも左フックでよろめかせたが、その都度復活してくるサタポーンに手を焼き「どうやったら止まるんだろうと。入っても一瞬目が飛ぶけど、また普通になって打ってきた。めっちゃタフだなと思ってやってました」と振り返った。
6回にも左から追い込み、7回に「流れで打ったのが倒れた。感触がなくてビックリしました」と打ち明ける左ボディーでダウンを奪う。すぐに立ち上がってきたサタポーンを左ボディーで止め、めった打ちしたところでレフェリーが試合を止めた。
5試合連続のKO勝ちとなった中野はバックステージで「もっとスカッと勝ちたかったんですけど…」と話したところで泣き出し、「いつもテンカウントで終わっていたのが立たれて、そこはちょっとうれしかった。立たないでと思ったけど、ダウン後の再開は初めてでうれしかったけど、立たないでほしかったですね」と、複雑な思いを口にしてまた涙。「いろんな感情です。うれしいですけど」と、涙の理由を説明した。
セミファイナルでは日本スーパーウエルター級1位の玉山将弥(30)=帝拳=がスーパーウエルター級8回戦で元WBA中国ミドル級王者のヅアン・ファン(28)=中国=と対戦。ヅアンの手数に苦戦し、スプリット判定で惜敗した。
第3試合のフェザー級6回戦では上野永吉(22)=ワタナベ=がダウスリテ(23)=2回1分42秒、中国=のアッパーにTKO敗。
第2試合の138ポンド(62・6キロ)契約4回戦では、timelesz(元Sexy Zone)の菊池風磨の弟・菊池音央(20)=新日本木村=がゴン・エンコン(中国)に1回47秒、TKO勝ちした。