22年全日本新人王の安村綺麗が初回TKOで再起「これからジムを引っ張りたい」
「ボクシング・8回戦」(18日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
22年度全日本スーパーバンタム級新人王の安村綺麗(24)=ディアマンテ=がセミファイナルのフェザー級8回戦でアヌーチャ・トングボー(タイ)に1回2分11秒TKO勝ちし、再起戦を飾った。安村の戦績は9戦8勝(3KO)1敗。
安村は昨年12月の坂本佳朗(本多)戦で初黒星。再起戦では初回から左フックのカウンターでダウンを演出する。立ち上がった相手に対し、右ボディーアッパーでダウンを追加し、最後は右ストレートで倒して決着をつけた。「初めての外国人選手との対戦だったので、慎重に出ていった。前回は試合前に風邪をひいてしまい、悔いの残る試合になりました。今回は倒すパンチを身につけるための練習も行ってきた。最後の右ストレートはガツンと拳に残る感覚があった。この感じをつかめればこれからもKOを増やしていけると思う」と手応えを語った。今後に向けて「同期で一緒に新人王を取った迅くん(二階堂迅)が高校の先生になり、引退したので迅くんの分も自分が頑張ってチャンピオンを目指して、これからジムを引っ張りたい」と意気込んだ。
ディアマンテジムの野上真司オーナーは「初黒星を喫して、ショックは大きかったと思うが、負けてすぐに『必ずはい上がってチャンピオンになりたい』と言っていた。本人の希望もあり、ランキング復帰を目指していきたい。ここからが勝負だと思う。もう一つ上の実力をつけるためにも、自覚を持ってさらに練習に取り組んでいってほしい」と再浮上を期待した。