ＤＤＴは２３日、東京・都電おもいで広場で記者会見を開き、６月２９日に史上初の都電プロレスを開催することを発表した。カードは昨年９月の新幹線プロレスでも激突した鈴木みのると高木三四郎のエニウェアフォールマッチとなる。

　新幹線プロレスで一敗地にまみれた高木は、７月２１日に迫った休養前に「どうしてもリベンジしたい」と、東京都交通局の協力を得て都電プロレスの実現にこぎ着けた。前回の敗因を「速度２８５キロのスピードだった」と分析する高木は、「平均１３・１キロの都電のスピードなら鈴木みのるに勝てる！」と確信をもって断言した。

　失笑した鈴木は「この都電プロレスでお前のキャリアを終わらせてやる。都電がお前の墓場だ！」と宣告。当日、使用される車両が８５００形だと聞くと「これだ！」とひらめいたようで「戦うプランはできている。８５００形パイルドライバーでお前を沈めてやる」とフィニッシュまで予告した。

　高木も負けじと「今までの電車系プロレスの中では一番戦う面積が広い。この都電荒川線ならいろんなことができる」と分析した。高木自身、若き日に上京してから都電荒川線には「何百回と乗った」といい、今回の都電プロレスが都電荒川線初体験となる鈴木に対し「そこが最大の弱点」と指摘。「完全に有利ですね。勝てると思います」と勝利を確信していた。

　当日は荒川車庫前駅と三ノ輪駅を往復する間に試合が行われる。チケットは抽選販売で１６人限定。価格は２０１７０円（両雄の直筆サイン入りスレンレスボトル付き）で、１７０円は都電の初乗り料金だという。抽選受付は２６日午後１１時５９分まで。