安齊勇馬が3冠王座初防衛 本田、HAYATO、綾部と新世代軍を結成「時代が変わる一歩目」

 3冠ヘビー級王座の初防衛に成功した安齊勇馬
 安齊勇馬らと新チームを結成したライジングHAYATO
 安齊勇馬らと新チームを結成した綾部蓮
3枚

 「プロレス・全日本」(29日、後楽園ホール)

 メインイベントで3冠ヘビー級選手権試合が行われ、第72代王者の安齊勇馬(25)がチャンピオン・カーニバルを制した宮原健斗(35)を死闘の末に破り、初防衛に成功した。

 頭突きや膝蹴りなどの打撃技、垂直落下式や雪崩式のブレーンバスターなどに苦しんだ安齊だが、エプロンでのドラゴンスープレックスなどの破天荒な大技や、フェースロック、ジャンピニングニーなど歴代エースの得意技で対抗。最後は前後からのジャンピングニー、おきて破りのシャットダウンスープレックス、ジャンピングニーとつなぎ、ギムレットからのエビ固めで26分48秒、3カウントを奪った。

 安齊が「勝ったけどあの人をこれで越えたなんて全然思ってない。ただ、追いかけてた背中に少し近づいたかな」と控えめに喜んでいると、鈴木秀樹(44)がリングインしてにらみ合い、挑戦を表明。安齊は「記憶とか歴史とか、全部全部戦って、このベルトをずっと守り抜く」と誓った。

 鈴木が立ち去ると、今度は本田竜輝(24)、ライジングHAYATO(25)、綾部蓮(27)が次々と現れて「俺と目指してる方向は一緒のはずだ。これからも2人で戦っていこう。一緒にやっていこうぜ」(本田)、「お互いの主義思想が近いなら、一緒にやっていこうよ。嫌ならいいよ」(HAYATO)、「なんかめちゃくちゃ楽しそうなメンバー集まってんの見てさあ、俺も来ちゃった。このメンバーが集まったらどんなことになるか考えたらさあ、めちゃくちゃワクワクしない?」(綾部)と、安斉との新世代チーム結成をアピール。

 安斉は「今までさんざん新時代だ新時代だ言ってきたけど、今日この瞬間が、時代が変わる一歩目だ!みんなが見たことない景色や想像できないことを俺たちで起こして行くから、これからも全日本プロレス、そして俺たちのことを見ていてください。俺との約束です」と宣言。

 バックステージでは「俺はホントに幸せだと思う。全日本プロレスに入門してこのリングで戦えて、同世代には最強で最高な仲間やライバルがいて、上にはあんなに強くてかっこいい人たちがいる。俺はまだまだ成長できるし、この全日本のリングでプロレスがしたいって、改めてめちゃくちゃ思いました」と息を切らしながら話した安齊。鈴木との防衛戦に向けては「今日の1勝で俺はまた負けられない理由ができたから、どんな試合になろうとどんな人でも必ず俺が勝って、この3冠ベルト、防衛して見せます」と誓っていた。

 セミファイナルでは世界タッグ選手権試合が行われ、第99代王者の斉藤ジュン、斉藤レイ組がパロウ、オディンソン組の挑戦を退け、初防衛に成功した。斉藤ツインズそれぞれの巨体をパワーボムに担ぎ上げ、背中から衝突させる荒技などで追い込まれたが、最後はダブルインパクトでオディンソンを撃沈した。

 レイは「俺たち斉藤ブラザーズで全日本プロレスのベルト全てを制覇する。全てのベルトを奪い取ってやるぜ!」と息巻いた。とはいえ、世界ジュニア王座と全日本プロレスTV認定6人タッグ王座は不可能とあって、土井成樹を呼び込み合体を宣言。土井も母の旧姓が「サイトウ」だと主張していた。

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