「ＢｒｅａｋｉｎｇＤｏｗｎ１２」（２日、アリーナ立川立飛）

　朝倉未来が社長を務める、１分間最強を決める格闘技イベントの第１２回大会が開催され、昨年からＳＮＳ上でのあおり合いが激化していた元Ｋ－１王者の安保瑠輝也と、ＲＩＺＩＮで活躍中のスダリオ剛がメインイベントで激突した。

　体重無差別のキックルール１分３ラウンドで行われるこの一戦。前日計量ではスダリオが１２５キロ、安保は８１キロで、体重差は実に４４キロとなった。

　１ラウンド、安保はハイ、ミドル、ローと蹴り分けていくが、スダリオもローで対抗し、左のパンチで押し倒す。安保が前蹴りを入れたところで１ラウンドは終了した。

　２ラウンドに入り、安保は後ろ回し蹴りも披露。パンチもヒットさせ、打撃技術でスダリオを押さえ込んでいく。

　最終３ラウンド、スダリオは手数が少なく、上から下までパンチと蹴りを打ち分けていく安保をとらえられないが、残り１０秒の時点で左パンチをヒットさせた。

　安保ペースながら、試合は延長ラウンドに突入。スダリオは左パンチで押し倒し、安保も左ミドルをヒットさせるなど、双方とも前に出て行く。ラスト１０秒で安保は同回し回転蹴りを放つがクリーンヒットせず、試合は終了した。

　判定は５者とも安保。打撃技術で体重差４４キロを克服した安保は「なかなかテクニックもあったし、ちょっとかすっただけでめっちゃ腫れちゃった」とスダリオをたたえ、「対戦できたことに関しては相手ありきのことなんで、戦ってくれてありがとうございました」と感謝した。