ボクシング 加納陸が8年ぶりの世界戦へ闘志「必ずベルトを持って帰る」
7月20日に両国国技館で行われるボクシングのWBO世界フライ級王座決定戦に挑む同級1位の加納陸(大成)が3日、兵庫県三田市の所属ジムで会見を行った。対戦相手は同級2位のアンソニー・オラスクアガ(米国)。23年4月にWBA&WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)に挑戦し、9回TKO負けを喫したものの王者を苦しめた実力は高く評価されている。「パンチ力があって、気持ちが強い選手。ガンガン前に出てくるスタイルなので、間違いなく打撃戦になると思う」と打ち合いを覚悟。既にスパーリングを開始しており、来週からはフィリピンからライトフライ級の世界ランカーを呼んで最終的な仕上げに入る予定だ。
加納は16年8月に高山勝成とWBO世界ミニマム級王座を争ったが、6回負傷判定負けで世界には手が届かなかった。そこから8年の歳月をへて、再び世界の舞台へたどり着いた。「この8年間は長かった。でも、自分なら必ず世界を獲れるという気持ちがずっとあった。今の方が間違いなく強い」ときっぱり。丸元大成会長も「一番成長したのはメンタル。接戦に競り勝ってきたことが自信になり、試合度胸がついた」と進化ぶりを認める。
今回の興行はWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)とWBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成(畑中)の防衛戦、さらに那須川天心(帝拳)のプロ4戦目も行われるだけに注目度は高い。加納は「このイベントで世界戦に出られるのは幸せ。必ずベルトを関西に持って帰るので、楽しみに待っていてほしいです」とタイトル奪取を誓った。