井上尚弥 NYっ子“KO” BWAA選出「23年年間最優秀選手賞」表彰式出席 会場ではファン殺到

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(31)=大橋=が6日、米ニューヨークで開催された、全米ボクシング記者協会(BWAA)による2023年の年間最優秀選手賞「シュガー・レイ・ロビンソン賞」の授賞式を兼ねた夕食会に出席した。日本人で初めて同賞に選出され「今夜、この授賞式に出席することができて光栄です」と、英語でのスピーチを披露した。

 井上は約300人の出席者を前に約2分半、スピーチした。英語で礼を述べ、断りを入れてから日本語に切り替えた。

 4階級制覇を果たし、史上2人目の2階級4団体王座統一という偉業を成し遂げた昨年を「最も大きなチャレンジの年でした」と位置づけ。昨年の2回のタイトル戦を「簡単な試合ではなかった」と振り返り、結果を評価されて「すごくうれしく思います」と喜んだ。

 式ではBWAAのサントリキート会長から記念盾とベルト、米国の最も権威ある専門誌「リングマガジン」のフィッシャー編集長から同誌認定スーパーバンタム級ベルトと、昨年の年間最優秀選手ベルトが贈られた。

 同行した大橋秀行会長は「ホテルで少年多数に撮影を求められ、会場では多数のファンが待ち構えていました。会場入りするとファンが殺到して大変な人気でした!」と高い人気を報告。井上は日本メディアに囲まれ「雰囲気も良かったし、ニューヨークに来たかいがあった。待ち望まれているんだなと感じました」と笑顔で話した。

 そして「この先のキャリアも楽しみにしていてください」とスピーチで述べ、大橋氏は「また新たな伝説に向かって突き進みます」と、師弟ともにさらなる偉業を積み重ねる構え。井上は、WBAがこの日、Xに投稿した動画で、あと1年は階級を変更しない考えを話しており、まずはスーパーバンタムで無双を続けることになりそうだ。

 ◆シュガー・レイ・ロビンソン賞 全米ボクシング記者協会が選出する年間最優秀選手賞。ミドル級において同一階級で世界王座を5度獲得したシュガー・レイ・ロビンソン(米国)の名を取り、1938年に創設された。受賞者はヘビー級の伝説的王者、ジャック・デンプシー(米国)から始まる。元WBA・WBC世界ヘビー級統一王者のモハメド・アリ、元WBA・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン(ともに米国)らも名を連ねている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス