RIZIN宇佐美正パトリック 公務員戦士・徳留一樹をTKO「マジでヤバかった」
「RIZIN.47」(9日、国立代々木競技場第一体育館)
八王子市役所資源循環部に勤務する公務員ファイター、徳留一樹(37)=パラエストラ八王子=と、ボクシング高校6冠からMMAに進んだ宇佐美正パトリック(24)=バトル-ボックス=とのライト級戦は、宇佐美が逆転の1回TKO勝ちを収めた。3年3カ月ぶりの復帰となった徳留は、公務員としての初戦を飾れなかった。
宇佐美は徳留の左右パンチを「鼻先でよけた」が、3発目の左を「テンプルにドーンともらって」崩れかけるピンチ。徳留が取りに来た頭部を抜いて体勢を立て直すと、右のパンチで後方にぶっ倒し、鉄ついで追い打ちをかけたところでレフェリーが試合を止めた。
うれし泣きした宇佐美は「マジでヤバかったっす。1年ぶりに勝ってホントに良かったっすね」と2022年大みそか以来、1年半遠ざかっていた勝利を喜んだ。
「何かあっても絶対にくじけず最後まで決めたことやり遂げるというのはすごい意味あると思うので、みんなこれからもあきらめないで頑張ってみてください」とファンにメッセージ。2連敗中は早朝3時、4時に目が覚めた後は寝られず、「格闘技をやっている意味はあるのかな」と悩んだこともあったが、師匠のストラッサー起一や弟の宇佐美秀メイソンら周囲の支えでこの日を迎えられた。
徳留とは、デビュー前には一緒に練習したこともある間柄。「本当にリスペクトしていて。経験の無い僕に、体を貸してくれるような、丁寧に教えてくれる優しい人」だっただけに、試合後は「本当にありがとうございました」と、徳留に丁重に礼を述べた。
今後については「今日のこのスタイルを確立して自分のMMAを作っていって、トップにしっかり絡んでいって倒していきたい」と、ライト級トップ戦線に殴り込むことを宣言していた。
本大会はABEMA PPVで視聴できる。