パッキャオと戦う鈴木千裕 反則の罰金7億円には「3歳からやってる僕が間違えるワケない」
「キックボクシング・KNOCK OUT」(23日、国立代々木競技場第二体育館)
ビッグマッチ「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”」のメインイベントで、KNOCK OUT特別ルール(パンチのみ)73・0キロ契約3分3回戦(延長1回)で五味隆典(45)=東林間ラスカル=と対戦する鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=が11日、東京・新宿FACEで公開練習を行った。
鈴木は「超RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)で、RIZINスタンディングバウト特別ルール3分3ラウンド(68・0キロ契約)でプロボクシング世界6階級王者のマニー・パッキャオ(45)=フィリピン=と対戦することが9日の「RIZIN.47」で発表されたばかり。
パッキャオ戦はボクシングに準じたルールで、RIZINの榊原信行CEOは「(鈴木がパッキャオに対して)蹴ったり固めたり肘を打ったりすると、メイウェザーと同じようにファイブミリオン(500万ドル=約7億8400万円)です」と、高額のペナルティーが科させられることを説明している。
鈴木は「高いっすよ…。これちょっと、どこまでがそれなのかがちゃんと言わないといけなくて。パッキャオレベルになったら、ダッキングしてわざと肘にピッと自分が当たって『はい7億』って言われたら、たまったもんじゃないっすよ」と心配し、KNOCK OUTの山口元気代表は「そんなセコいことしないよ!」とツッコミ。
それでも「かと言って、ストレート打ってよけられた時に反動で(肘が)パコーンとか当たったら、それが故意的じゃなかったとしても7億って言われたら…もう僕それ一回言われたら吹っ切れてなんでもしますよ。7億も変わらないでしょう!」と鈴木の心配はやまない。
それでも「こっちはプロなんだぞと。ボクシングルールになったところで、蹴りなんか出すわけないじゃんと思うじゃないですか。プロなんでルール適用するに決まってるじゃないですか。僕がキックボクシングでバックドロップしますか?って。やらないですよね。ボクシングで蹴りますか?蹴らないですよ。レスリングで蹴りますか?殴りますか?殴らないですよ。こんな3歳からやってるような僕が間違えるワケがないですよね」と、ルール遵守には自信を示した。
その上で「それが指摘されるっていうのが、ナメられてるんだなと思いますよ。こっちだってプロじゃ。だからこそ食らわせてやります。世間から見れば僕が弱者かもしれないですよ。この弱者の一発がどれほど強いか見せてやりますよ」と、レジェンドボクサーの格上意識を粉砕することを誓っていた。
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