ブレイキングダウン公式レフェリー、鬼木貴典さんが死去 妻が報告 5月ステージ4の癌で余命2カ月告白 格闘技界追悼 朝倉海「僕らが勇気もらいました」
格闘技イベント「BreakingDown」の公式レフェリーで、ステージ4の癌を患い、余命2カ月と宣告されていた鬼木貴典さんが14日、亡くなった。鬼木さんのXが15日更新され、妻・夏美さんが報告した。
「妻 夏美からの投稿です 2024年6月14日18:08 鬼木貴典が永眠いたしました。生前はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
家族に見守られながら、苦しむことなく安らかに旅立ちました。生きていこうとする力がとても強く一日一日を大切に過ごしてきて最後の最後まで存在感や、大切な事を心に伝えてくれ笑顔で力強く手を握り続けてくれました。やんちゃな時代を過ごし年齢を重ねる毎に魅力が増し、家族、仲間を大事にしてくれる人でした。
闘病を始めた頃は、誰にも伝えずにひっそりと終わらせたいを私に話していました。先が見えなくなり夫婦で話し合い皆さまに報告したら、たくさんの応援をいただく事ができました。応援メッセージを読むこと。自身に関する動画を見ること。毎日嬉しそうにベッドで過ごしていました。治療に対しても前向きになり、本当に最後まで信じて闘っていました。
心より感謝申し上げます」
鬼木さんは2日に行われたBD12にも来場。直後に自身のXで「ほんの少しですが顔を出したら、未来選手や海選手、溝口さんをはじめ、運営の方や選手に直接会えてお話しできて嬉しかったです」と喜び、「未来選手からは『7月28日の僕の試合に是非ご招待させてください。一緒に頑張りましょう』と言ってもらえて、とても目頭が熱くなりました。頑張ります!」と思いを新たにしたことを明かしていた。
鬼木氏は当初、高額の費用に治療を諦める覚悟をしていたが、朝倉未来、海兄弟や溝口勇児COOらが説得し、クラウドファンディングを募集。格闘技界に輪が広がり、4時間で4500万円を集め、治療にあたっていた。
訃報を受けて格闘技関係者も追悼。朝倉海は「鬼木さん、最後まで戦う姿に僕らが勇気をもらいました。いつも優しい笑顔でBreakingDownの会場を明るくしてくれてありがとうございました。ご冥福をお祈りします」とつづり、瓜田純士も「鬼木さん 長い間レフェリーと父親をご苦労様でした。会場まで風前の灯火で僕達に会いに来てくださったんですね 最後まで諦めない姿と全国から集まる支援の数がその人望を物語っていて子供達や奥様からすれば自慢の父親であり誇らしいことと思います。世間がBDをバッシングし始めた頃『大好きだよブレイキングダウンが』と声を出してくれてました きっとあの世でも『お前達バカだなぁ』と笑ってることと思います。人生最後のレフェリーはご自身でくだしたんですね。もう休んでいいぞと。安らかに眠ってください」と悼んだ。
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