五味隆典 鈴木千裕を倒して未来戦へ「朝倉選手とやってみたいと思っていますね」

 「キックボクシング・KNOCK OUT」(23日、国立代々木競技場第二体育館)

 ビッグマッチ「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”」のメインイベントに出場する元PRIDEライト級王者・五味隆典(45)=東林間ラスカルジム=が19日、主宰する神奈川・東林間ラスカルジムで公開練習を行った。

 五味はKNOCKOUT-BLACKスーパーライト級王者でRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=と、ボクシングに準じたKNOCK OUT特別ルール73キロ契約3分3回戦で対戦する。

 ここまで、五味がKNOCK OUT側のアップした動画に反発して動画が削除されたり、五味が11日の公開練習をボイコットしたりするなど、両者の齟齬(そご)があらわになっていた。

 五味はこの日、KNOCK OUTの山口元気代表に「まだ出場の契約書はサインしてないんで」、「日曜日に上がるには、山口さん、謝罪」などと冗談めかしつつも圧をかけ、「された方は傷つく」、「そういう印象操作のされ方は俺は嫌だなと思う」などと話したが、それ以上、事を荒立てることはせず。

 調整については「3週間ずっと1キロオーバー。次の日に計量してもいいぐらいなのを3週間」、「なかなか元気」と、順調であることを説明。「うまくいけば年末まで半年休みだから、頑張れるでしょ」と、23日の試合には出場することを前提に話をした。

 鈴木が五味戦の約1カ月後、超RIZIN(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)でボクシング6階級王者マニー・パッキャオ(45)=フィリピン=と五味戦と同様のルールで対戦することには「そういうチャンスがあれば、現役チャンピオンならね、ファイターなら『やります』って言っちゃうと思う。逃げたくないじゃん、誰だって」と理解を示した。

 その上で「アゴが折れてもパッキャオとできるならやってみろと俺は思うね」と不敵に言い放ち、「ここまで試合一本、格闘技一本で生きて来た人間の根性を見せようとは思っていますよ」と意気込みを示した。

 自身が鈴木をKOし、代わりにパッキャオと対戦するかという質問には「パッキャオ選手はずっと尊敬している。ファイティングスピリッツが好きなんですよ」、「ラスベガスまでパッキャオ選手の試合を2回見に行った」と明かし、「パッキャオ選手と手を合わせるチャンスが来たとしたら、申し訳ないけど1分でお願いする。それぐらいしか無理。45歳で180キロで走ってるダンプカーの前にいきなり飛び込むことは、俺はできない」、「1分か、パッキャオ選手が20オンスぐらい(のグローブ着用)、俺がヘッドギアして」、「プロボクサーの経験ない人間が、うーん…1分もつかな」と、ボクシングルールでのパッキャオの実力を表現。

 「そういう機会があったとしたら、その時考えますか」と話した。

 今後の目標としては「メイウェザー選手と拳を合わせた朝倉選手とは、ボクシングマッチはやってみたいと思っていますね」と、パッキャオのライバルだったフロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦した朝倉未来と、今回と同様のルールで対戦することを挙げた。

 五味は「昔、朝倉選手とのオファーがあったんですよ。タイミングが合わなくて断っちゃった」と明かし、「現役のチャンピオン(鈴木千裕)を45のおじさんが倒せば黙ってないでしょ。それも一つのモチベーションではある」と、鈴木を撃破して未来戦という青写真を描いていた。

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