IWGP王者モクスリー バーネットにデスライダーでリベンジ「IWGP王者が世界一と証明できた」

 「プロレス・ブラッドスポーツ 武士道」(22日、両国国技館)

 元UFC世界ヘビー級王者でPRIDEや新日本プロレスで活躍したジョシュ・バーネットが主宰する米プロレス団体が日本旗揚げ戦を開催し、メインイベントでは現IWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリーが、ブラッドスポーツ3でTKO負けしているジョシュにリベンジを挑んだ。

 グラウンドと打撃の攻防を軸に、ジョシュはリングサイドの前田日明氏を意識したようなハーフハッチや、場外でのサイドスープレックス、垂直落下式ブレーンバスター、パワーボムと大技攻勢。ジャイアントスイングでモクスリーを鉄柱に激突させ、大流血に追い込む。IWGPベルトを持参したモクスリーもエプロンから場外のジョシュにボディーアタックを投下するなど反撃するが、本戦はジョシュ優勢で20分時間切れとなった。

 5分間の延長戦では、モクスリーが大爆発。ジャンピングニーパット、ジャーマンスープレックスで先制し、最後はDDT、デスライダーとたたみかけ、ストンピングから肘を続けて落としたところでレフェリーが試合を止め、モクスリーがリベンジを果たした。

 モクスリーはマイクを握って「ブラッドスポーツは本物だ!最も純粋でウソがないものだ!世界一のスポーツだ!」と絶叫。バックステージでは「朝起きて鏡で自分を見た時、全てを出し尽くしているかが一番大事だ。今日、自分が世界一だと、IWGP世界ヘビー級王者が世界一だと証明できて満足だ。最高の恐怖を感じたから、最高の自分を引き出せた」と試合を振り返り、「ジョシュ、呼んでくれてありがとう」と感謝した。

 鈴木みのるはティモシー・サッチャーを相手にクラシカルなレスリングを展開しつつも、イスを持ち出したり、本部席にたたき込んだり、鉄柱を使って腕折りを仕かけたりとほんろうし、逆さ押さえ込みからのゴッチ式パイルドライバーでKO。この日はUWFの先輩である前田日明氏、藤原喜明がリングサイドで見守っていたが、「俺は胸を張って言ってやる。これが現代のプロレスだ」と豪語した。

 桜庭和志は元WWEのサンティーノ・マレラの柔道仕込みの組み技とパワーに苦戦したが、最後はマレラの三角絞めをヒールホールド、アキレス腱固め、キムラと切り返してギブアップ勝ち。「パワーがすごかった。柔道経験者だけあって、お客さんや外からは分からない、細かい、手首を押さえたり、けさ固めに入る体重移動とか、なにげにうまかった。なかなか上にいけなかった。体重を掛けるのがうまいから、体力を削られました。けさ固めがけっこう効きましたよ、苦しいですね」と、マレラの意外なテクニシャンぶりを証言した。

 PRIDEでも活躍した元UFC世界ライトヘビー級王者クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンはRIZINなどで活躍する関根“シュレック”秀樹と対戦。シュレックにバックドロップで投げられたが、場内がどよめく豪快なボディースラムでお返しし、最後は「パンチが効かなかったので、思い切り踏みつけた」というストンピングでTKO勝ちした。

 試合後は「元気ですか!?」と日本語でマイクアピール。「シュレックは強くてデカくて重くて柔術がうまかった。俺は彼をナメていた」と反省しつつ、「またプロレスをやりたい。(ボディースラムは)最初に投げられたので絶対にやり返したかった。気持ちよかった」と、プロレス続行を宣言した。

 船木誠勝はデイビーボーイ・スミスJr.の得意なサソリ固めをアンクルホールドに切り替えしてギブアップ勝ち。「昔から考えていました。あまりサソリ固めを使う人はいないけど」と、秘蔵のテクニックであることを明かしていた。

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