世界戦経験者・和氣慎吾 8・27東洋太平洋挑戦に「これが最後のチャンスだと思っている」

 「ボクシング・フェニックスバトル120」(8月27日、後楽園ホール)

 記者会見が24日、都内で行われ、メインイベントの東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチに出場する王者・中嶋一輝(31)=大橋=と挑戦者・和氣慎吾(36)=FLARE山上=、セミファイナルの日本スーパーフェザー九タイトルマッチに出場する王者・奈良井翼(24)=RK蒲田=と挑戦者・福井貫太(30)=石田=、セミセミのスーパーウエルター級8回戦に出場する安達隆虎(26)=大橋=と小林柾貴(24)=角海老宝石=、プロモーターの大橋秀行・大橋ジム会長(59)が出席した。

 2013年には後の世界王者・小國以載を破り、2016年には世界挑戦も果たした和氣は「これが最後のチャンスだと思っている。このチャンスを必ずもぎ取って、世界につなげていきたい」と再浮上を宣言。「KOでも判定でも、勝ちにこだわって、圧倒して勝ちたい。世界に行けるように、皆が期待できるようなボクシングがしたい」と、もう一度世界への道を切り開く構えだ。

 中嶋も「絶対にKOで勝って世界につなげたい」と、やはり世界への試金石と位置づけた。

 今年4月、原優奈(真正)に敵地で5回TKO勝ちし、新王者となった奈良井は、選択試合で最上位の福井を指名。「この階級でさらに上を目指すため、上位ランカーを倒して次につなげられるように、なんとしても勝ちたい。理想は倒して勝ちたい」と、同じく世界を見据えていた。

 この日の出席者は挫折から再起してきた選手ばかりで、大橋氏は「井上尚弥みたいに全勝が理想のスタイルだが、そうはうまくいかないのがボクシングであり人生。何回負けても次のチャンスがあると見せられるのがボクシング。それを実現したいのもあって、こういう試合を組む結果になった。(本興行は各選手の)ドラマの集大成になっている」と、マッチメークの意図を説明。

 「皆、傷のない金になりたいと思うけど、自信が木っ端みじんになって、一つ一つ拾い集めてステンドグラスとして、金と違う色で輝いている。自分にしか出せない色で輝いていってもらいたい」と、選手たちにエールを送っていた。

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