松本圭佑が王座防衛もトレーナーの父は公開説教「世界王者なんてなれる訳ない。父親として怒りたい」

 日本フェザー級王座を防衛した松本圭佑
 東洋太平洋スーパーミドル級王座を奪取した帝尊康輝
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 「ボクシング・日本フェザー級タイトルマッチ」(25日、後楽園ホール)

 メインイベントでは3度目の防衛戦に臨んだ王者・松本圭佑(24)=大橋=が、8位の藤田裕史(34)=井岡=の挑戦を判定で退け、3度目の防衛に成功した。

 世界ランカーでもある松本は、スイッチを繰り返す藤田の変則的なスタイルに対し、2ラウンドに左フックでよろめいた他は危なげなく、ジャッジ三者とも100-90をつける完封劇だったが、格下相手にもかかわらず盛り上がりに欠ける展開となった。

 松本は2ラウンドの一発を「引きずった。もらってしまった!」と言う。「パーフェクトにやるのがテーマだったので」と振り返り、「本当に自分のボクシングがまだまだ、何も褒められることがなかった内容。いい試合をしなきゃいけないという思いと(藤田の)やりづらさがうまくまとめられなかった。(得意の)右ストレートを狙っているのがバレていた。今日のできだと(世界戦を)組ませてもらえないし、やってもあそばれて終わるかなと思っちゃう」と猛省。

 3月に妻・沙弥さんとの結婚を公表後、初の試合となり、「世界チャンピオンになる夢をともにかなえてくれる存在ができたのは大きい。妻と一緒に課題に向き合っていきたい」と話した。

 インターバル中に張り手を飛ばした父の松本好二トレーナーは、控室で「最悪ですね。世界チャンピオンなんてなれるわけがない。何をしてきたのか。やる意味がない。辞めていいと思う。行けと言ってるのに全然行かない、何してる?親ですらそう思うんだから、お客さんはどう思うんだと。今日は父親として怒りたい」と、報道陣を前にしての公開説教。

 大橋秀行会長も「1、2(ラウンド)で倒せば世界という声も出てきたと思うが、まだまだだねえ。途中でお客さんがだいぶ帰っちゃったし。途中で帰ったお客さんは次絶対来ないよ。プロとしての自覚がないと(いけない)。試合半ばで(観客が)帰ろうとしたのを事実として受け止めないと」と苦言を呈した。

 セミファイナルでは東洋太平洋スーパーミドル級王者ユン・ドクノ(韓国)に1位で日本王者の帝尊康輝(一力)が挑戦。先制のダウンを奪われて「ちょっとヤバいと思った」という帝尊は、「イチかバチか」の打ち合いに出て、左でユンを大の字に伸ばして1回1分25秒、劇的な逆転KO勝ち。「僕も日本の番長なんで負けられない。当たったら絶対に倒せる自信があるから。ガッチリ当たりましたよ」と胸を張り、「スーパーミドル級にも強い日本人がいることを証明していきたい」と意気込んでいた。

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