那須川天心 ハードなスパーで顔にアザも天心節「顔で売ってるんで困りますね」

 強烈なパンチをミットにたたき込む那須川天心(撮影・佐藤厚)
 強烈なパンチをミットにたたき込む那須川天心(撮影・佐藤厚)
 左ストレートを打ち込む那須川天心(右)=撮影・佐藤厚
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 「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館)

 WBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=と初の10回戦で対戦するWBA7位、WBO10位の那須川天心(25)=帝拳=が4日、都内の帝拳ジムで公開練習を行い、シャドー2ラウンド、ミット打ち3ラウンド、スパーリング2ラウンドを披露した。

 1月以来の試合となる天心だが、「心技体全て整えてきた自信もありますし、やるべきことを一日一日大切に作り込んできたという自負があるので、そこを今回の試合で見ていただければうれしい。一個一個できないことをできるように納得できるまでやっているので、ひたすら成長しているというの(実感)は毎日毎日ありますね。どのパンチでも当てれば倒れる、そこの精度を挙げてきたので、1、2、3(戦目)と、どんどんどんどんスタイルもパンチの質も変わってきているので、ホントにガラッと進化して、ちょっと那須川天心もうそろそろヤバいなって思ってもらえる試合になるかな」と、その間の練習の成果をアピール。

 初の10回戦にも「(イメージは)できていますね。しっかりと10ラウンドやっても、これだったら12(ラウンド)行っても大丈夫じゃないって思ってもらえるような仕上がりはできています」と、適応に自信を見せた。

 この日のスパーリング相手は昨年8月に西田凌佑(27)=六島=とIBF世界バンタム級王座次期挑戦者決定戦を争った現WBO3位、IBF4位のクリスチャン・ヒメネス(24)=メキシコ=。もう1人のWBCスーパーバンタム級19位のヘスス・アレチガ(24)=同=ともども天心のスパーリングパートナーを務めてきた。

 天心は「めちゃくちゃ強くて、今までにない、試合以上の経験ができている。トレーナーや選手にスパーの方が試合よりずっときついよと言われていてたんですけど、今までは正直ちょっとナメてたんですけど、本当だなと。どの距離もできるので、距離感だったり間合い、プレッシャーのかけ方とかなかなか読ませてくれないところが常にあるので。いろいろ変えてやってくるので非常に勉強になります」と、強者とのスパーリングに手応え十分。

 「パンチはいつもよりもらう機会も増えた気もしたんですけど、けっこう俺打たれ強いなって思いましたね」と、思わぬ収穫もあったという。

 試合のテーマを「倒しに行くと倒せなくなると思っていて。全てタイミングで決まるなと思っているので。自分の世界で相手を飲み込む。テーマは『場を支配する』ですね」と設定。「全部対応できるようにというか、相手も高い世界ランカーなので、1個対応できていないところがあると穴を突かれて、そこばかり狙ってくるので、それがないように、全てツギハギがない、水の流れのようにやっていくことを意識していますね。流れですね。相手の嫌なところを突いていく。場を支配する、それに尽きるかなと思っています」と、説明を加えていた。

 この日は左目下にあざを作っていた天心。スパーリングでパンチをガードした際、自分のグローブがぶつかったといい、「めちゃくちゃ重い自分のパンチをもらってしまって。顔で売ってるんで、さすがに困りますね。せっかくの顔が台無しですよね。すぐ消えると思いますけど、試合当日(まで残ったら)、最悪メークしてきれいに迎えます」と、天心節をさく裂させていた。

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