井岡一翔、35歳の覚悟「もしかしたら最後の試合になるかもしれないですし」マルティネスと調印式

 「ボクシング・WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦」(7日、両国国技館)

 WBA王者の井岡一翔(35)=志成=とIBF王者のフェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=が5日、都内で調印式とグローブチェックを行った。

 両雄は4月22日に開かれた記者会見以来の顔合わせ。井岡は「今はもう自分自身にフォーカスしているので、相手のことを特に思うことはない」、マルティネスは「偉大な試合、歴史に残る試合にしたい。2人も戦士です。自分に集中していると思う。調子は今までなく最高で、仕上がりには非常に満足している」と、それぞれ語った。

 井岡は以前のYouTube番組で、子供たちが自分をチャンピオンだと分かるまで続けたいという趣旨の発言をしたことに関して、何年続けたいか聞かれ「やりたくても続けられるか分からない職業ですし、一戦一戦が大事な試合なので、次の試合(マルティネス戦)もとても大事な試合ですし、もしかしたら最後の試合になるかもしれないですし、やりたくてもやれないというのが人生だと思うので。なので、後々のことも大事ですけど、自分としてはこの年齢になって一戦一戦、大事な気持ちで戦っています」と述べ、試合に臨む上で常に抱いている覚悟を示した。

 マルティネスは2日前の公開練習から2キロ減らし、現在はほぼリミットに近づいているといい、「明日まず体重計に勝たないといけない」とジョークも出た。

 井岡のトレーナーを務めるイスマエル・サラス氏(67)は「年間最高試合になるような試合になると思う」との見方を示し、「井岡は13年も世界チャンピオンで、4階級を制覇しているすごいチャンピオンなので、試合当日にはすごさが分かると思う。アルゼンチンがサッカーではすごくまさっているのをよく分かっている。われわれはサッカーでは勝てない」と、言外にボクシングでは勝つとにおわせた。

 マルティネスをデビュー戦から手がけているプロモーター兼マネジャーは、元WBA世界スーパーライト級とウエルター級の2階級王者マルコス・マイダナ氏(40)。2014年、フロイド・メイウェザー・ジュニア(47)との2連戦で互角の戦いを見せた(いずれも判定負けして引退)往年の名選手だ。

 マイダナ氏は「マルティネスには特に助言は必要ない。彼はやるべきことを全て知っているし、ロドリゴ(トレーナーのロドリゴ・カラブレッセ氏)が作戦を全て立てている。われわれは見るだけだ」と自信を見せた。

 井岡に対しては「とても完璧でインテリジェントな選手だと思う」と敬意を払いつつも、「われわれは歴史をつくりたいと思って来た。井岡のタイトルをもらうつもりだ」と宣言した。

 なお、自身は31歳で引退したが、理由は「辞めたかったから」だといい、35歳という井岡の年齢については「年齢は関係ないと思う。井岡もマルティネス(32歳)もいい時代(全盛期)にいると思う。スペクタクルな試合をやれると思う」と問題視しなかった。

 6日の前日計量、7日の試合はABEMAで無料生配信される。

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