IBF王座3度目防衛戦の重岡銀次朗 猛暑は大歓迎「夏大好き。気持ちが良くてランニングも楽しい」
「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(28日、滋賀ダイハツアリーナ)
「3150FIGHT」のメインイベントで、1位のペドロ・タドゥラン(27)=フィリピン=の挑戦を受けて3度目の防衛戦を行う王者・重岡銀次朗(24)=ワタナベ=が10日、東京・五反田のワタナベジムで公開練習と記者会見を行った。
メインイベンターを務める銀次朗は「いい意味でプレッシャーと、俺がやらなきゃっていう責任感もある。いつも盛大にやってくれる3150FIGHTのメインを僕が盛り上げないといけないと思っているので、自分にプレッシャーを与えながら、なんとしてもいい興行にしたい」と心境を明かし、「ケガのないようにしっかり仕上げて、本番はしっかり暴れたい。どのパンチでも倒せるように準備しているので。最終的には派手な、いつも通り倒して、喜べるような試合をやれたら」と意気込みを述べた。
ここまで下半身を中心にしたフィジカル強化、体力づくり、「ずっと課題」というディフェンス面に重点を置いて練習してきた。5週間の予定でフィリピンから招いているパートナーとのスパーリングは「たまに自信なくすくらい、めっちゃいい練習ができている」と説明。スパーリング数は「100ラウンドを軽く超えている」(町田主計トレーナー)という。
この日はタドゥランを想定した「よく前に出てくる、すごいしぶとい」サウスポーで、ユーリ阿久井政悟戦や谷口将隆戦で日本でもおなじみのジェイセバー・アブシードとのスパーリングを披露した。銀次朗は「昔からサウスポーは得意なので」としつつも、「サウスポー同士はお互いにやりやすいので、その分、気をつけないといけない」と警戒は怠らず。
昨年より早く訪れた猛暑は「夏大好きなんで、暑い方が減量もやりやすくて、いい時期に試合ができるなと思っています。夏は気持ちがよくて、暑いですけどランニングも楽しいんで」と歓迎。また、熊本の祖母から大好きな馬刺しが1キロほど送られてきたとい、「ありがたいです」と感謝していた。
3150FIGHTの亀田興毅ファウンダーは今後について「他団体の方からも声がこっちに来ているのもあるから、この試合の後、統一戦という方向に持っていくことができれば興行側としても盛り上がるかなというのもある。いずれは4団体統一の方向にも持って行けるんじゃないかな。今回が指名試合なんで、終わったら選択試合になってくるから相手を選べる。統一戦が視野に入ってくるんじゃないかな」と青写真を提示。
銀次朗も「もちろん(統一戦の希望は)あります。ミニマム級でできることだったらなんでもやりたいと思っているので。防衛もしつつ、他のベルトも取りたいですし」と乗り気になっていた。