バンタム級で初防衛戦の中谷潤人 新たなKOの極意は「打つというよりかは投げていくというイメージ」

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(20日、両国国技館)

 1位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)の挑戦を受けて初防衛戦を行う王者・中谷潤人(M・T)が10日、相模原市のM・Tジムで公開練習と記者会見を行った。

 中谷は「体のバランスだったり、細かいところではありますけど丁寧に一つ一つやっていくことを心がけながら集中してやっています」と現在の調整について述べた。

 3日に米合宿から帰国後は、13ラウンドのスパーリングを実施。通しで12ラウンドを行った後、リモートでトレーナーのルディ・エルナンデス氏から、1ラウンド延長を指示されるサプライズだったという。

 バンタム級では2戦目となるが、「周りの人からも肌つやがいいと言われているので、いい調整ができているのかな。感覚的にもパワーもスピード感も増しているので、より今回もバンタム級にフィットしてきているなというのを感じます。今の状況でもしっかりバンタムの体にはなっていると思う。すぐアジャストしてきているなという感覚はある」と、順調な仕上がりをアピール。

 「力強いパンチを打ってノックアウトするシーンをしっかりとお見せしていきたい。(距離が)近くなってもしっかり打ち勝てる自分自身もあるので、そこら辺も期待してもらいたいなと思います」と公約した。

 具体的には「(アストロラビオは)プレッシャーをかけてくる選手なので、しっかり止めて自分のやりたいことをやっていきたいので、強いパンチを意識しています。しっかり(パワーに)対抗して強いパンチを入れていきたい。重心をしっかり低くして上体が立たないように。上体が立っちゃうと相手のパンチも効きやすくなっちゃうので、下半身の安定をしっかり意識して取り組んできました」という。

 「力みを取りながらどれだけ強いパンチを投げていけるか。打つっていうよりかは投げていくというイメージで取り組んできました。より力まずに相手にダメージが与えられることができていけるかなと思うので、リングに立って自分でも実感してみたい」と、自身のステージを上げていることを「投げる」という表現を使って説明した。

 また、統一戦など「よりビッグファイトを期待してもらえるようなパフォーマンスを発揮していきたい」と試合後のことも意識しており、「ただKOするだけじゃなくて、しっかりいいパフォーマンスをして、自分がしっかり納得できるような悔いのないような戦いをしてノックアウトしていきたい」と、質の高いKO劇を目指していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス