田中恒成の挑戦者はメキシコの巨人「リングに上がればジョナタンではなくティタンになる」
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(20日、両国国技館)
王者・田中恒成(畑中)に挑戦する12位のジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)が13日、都内で公開練習と記者会見を行った。
2021年4月にジェルウィン・アンカハス(フィリピン)のIBF王座に挑戦して判定負けして以来2度目の世界戦となるジョナタンは「最初の世界挑戦で学んだことはたくさんあり、経験となって生きている。リングでやらなければならないことはよく分かっている。人々にスペクタクルな試合を見せることがテーマだ」と強調。その後は3勝1分と好調をキープしており、「人としてもボクサーとしても成熟した」と実感している。
王者の田中については「とても動きが良く、やらなきゃならないことをよく分かっていて、スピードもある」と評価しつつも、「僕の方がボクシングも体の大きさもまさっている」と断言。
「リングに上がればジョナタンではなくティタン(巨人)になる。1ラウンドからKOを狙っていきたい。強いプレッシャーをかけて、全てを出し切っていい印象を残したい。僕はプレッシャーの強いハードパンチャーで、ティタンというあだ名が付くような好戦的ボクサーだ」と自信を漂わせた。ティタンというニックネームはアマ時代、プレッシャーをかけてアグレッシブなファイトをする姿から、地元紙が命名したという。
12歳まで米国で育ち、メキシコに戻るとアマ選手だった父の影響でボクシングを始め、10代の終わりにプロデビューした。モチベーションは妻ファティマさんと10歳の長男、3歳の長女。「意欲を持ってベルトを持ち帰って」と送り出されたといい、「次の土曜日は夢がかなう日。メキシカンボクサーらしく、アステカ戦士のように、全てを出し切ってタイトルを手にします」と宣言していた。