井上尚弥はアンダーカードもドーム級 大橋会長「ドームもできた」チケット最高額は27万5千円
「ボクシング・ダブル世界タイトルマッチ」(9月3日、有明アリーナ)
4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=がWBO2位で元IBF王者のTJドヘニー(37)=アイルランド=と防衛戦を行うことが16日、都内で発表された。尚弥の防衛戦は5月6日に東京ドームでルイス・ネリ(29)=メキシコ=を6回TKOに下して以来で、WBC・WBO王座は3度目、WBA・IBF王座は2度目の防衛戦となる。
セミファイナルでは、5・6東京ドーム大会でジェーソン・モロニー(33)=オーストラリア=に判定勝ちしてWBO世界バンタム級王座を奪取した武居由樹(28)=大橋=の初防衛戦が行われることも発表された。挑戦者は1位で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(28)=志成=となる。
尚弥と武居がドーム以来の世界戦に臨むこの興行だが、プロモーターでもある大橋秀行・大橋ジム会長が「ドームもできたと思っています」と自負する通り、アンダーカードもドーム級の豪華さとなっている。
第1試合は王者・下町俊貴(グリーンツダ)に3位の津川龍也(ミツキボクシング)が挑戦する日本スーパーバンタム級タイトルマッチ。下町はIBF8位、WBC11位に入っている世界ランカーで、来年辺り尚弥に挑戦していてもおかしくない実力者だ。
第2試合は王者・佐々木尽(八王子中屋)に10位のカミル・バラ(オーストラリア)が挑戦する東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチ。佐々木はWBOアジアパシフィックとの2冠王で、世界ランクもWBO2位、WBA・WBC・IBF5位と、いつ世界挑戦してもいいポジションに付けている。
第3試合はWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦で、暫定王者のイスマエル・バロッソ(ベネズエラ)と7位の平岡アンディ(大橋)が対戦。こちらは勝者が世界戦に直行だ。
大橋会長は「自分がドキドキしなかったら見てる人だってドキドキしないじゃないですか。いかに自分がドキドキするか。それを心がけています」と興行の極意を明かし、各試合の見どころを語った。
「バロッソってめちゃめちゃパンチあるんでね。すごいスリリングな試合になると思いますよ。下町対津川、これもすごいスリルあるし、佐々木尽も相手のオーストラリア選手はすごいパンチあるので、これもスリルあるので、これも東京ドームでやってもおかしくなかった」
大橋会長は「たぶん武居がね、有明(アリーナ)満員になれたと思うので」と、武居の動員力が1万人クラスの会場を埋めるほどまでに上がっていることも打ち明けた。
今回のチケット価格は、最高額のSRS席(アリーナ1~6列目)が27万5000円と発表された。5・6東京ドームの最高額が22万円で、5万5000円上回ったことになるが、大橋会長は「今回の試合もチケット(争奪戦)がすごいことになるんじゃないですかね。速攻完売じゃないですかね」と、売れ行きに自信を見せていた。
この興行の模様は、Leminoで独占無料生配信される。