RIZIN 朝倉未来-平本蓮戦での手越祐也の国歌独唱中止を発表 選手側から「大きな反発」 手越「あくまで選手が主役」辞退申し出
RIZINは22日、28日に開催予定の「超RIZIN.3」(さいたまスーパーアリーナ)のメーンイベントの朝倉未来-平本蓮戦で予定されていた手越祐也による国歌独唱を中止することを発表した。選手側からの要請やファンも含め反発があり、手越側に誹謗中傷が送られる事態に発展。協議の結果、手越から辞退の申し出があったという。
RIZINは公式Xでリリースを掲載。「弊社としてはこの一戦が少しでも世間の耳目を集め、より多くの方々に見ていただく方策として、このようなオファーをし、手越さんにはご快諾をいただいておりました。しかし、事前に我々から選手サイドへの説明不足もあり大きな反発を招くこととなってしまいました。加えて選手からの一方的な発信に乗じた人たちから手越さんへ直接、誹謗中傷やヘイトメッセージがSNSで送りつけられる事態となり、多大なるご迷惑をおかけすることとなりました。本当に申し訳なく思っております」と、手越に謝罪。「手越さんには『自分の大好きな格闘技、注目の一戦に花を添えられるのであれば、是非』という思いで引き受けていただいたにもかかわらず、ご不快な思い・悲しい思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。もちろん手越さんご本人だけでなく、手越さんのファンの方々も傷つけてしまったことは、もちろん我々の本意ではありませんが、深くお詫び申し上げます」と、重ねた。
「このような状況を受けて、我々は手越さん側とも急きょ話し合いをもち、どのようにすべきかを検討をいたしました。手越さんからは『あくまで試合や選手が主役。ボクは少しでもそれを盛り上げられればという思いで引き受けた。しかし、それが望まれていないのであれば今回の国歌独唱は辞退させてほしい』というお話をいただきました。本来であれば、今回の国歌独唱をはじめ、試合周辺のプロモーションや盛り上げは選手ではなく弊社の判断で決めることという認識ではありますが、現状においてここまでネガティブな様相になってしまったにもかかわらず、手越さんや手越さんのファンに悲しい思いをさせてしまったことを押し通して、これを完遂するという判断には至りませんでした。本試合における国歌独唱は取りやめさせていただければと思います」と、説明した。
その上で「また手越さんからは『それでも朝倉未来選手と平本蓮選手の試合は、変わらず注目をしているし、二人には最高の試合をしてほしいと思っています』と、寛大なお言葉をいただきました。手越さんへの誹謗中傷やヘイトはおやめください」と呼びかけた。手越の国歌独唱を目的にPPVを購入したファンには返金対応を行うという。
国歌独唱を巡っては朝倉未来は自身のYouTubeで国歌独唱自体に対して「なしにしてほしい。もともといらないと思っているタイプなんで。今回はタイトルマッチでもない。そこは理解してもらえると」と発言。平本は自身のXに手越に対して反発を示し、その後「盛大に怒られました」とつぶやいていた。
発表を受けて朝倉は「関係者の方々、対応ありがとうございます。俺は俺の仕事を全うする。盛り上がり最高潮のまますごい試合見せる」と、感謝をつづった。