朝倉未来が呆然 因縁の平本蓮に1R2分18秒で衝撃KO負け 引退賭けた因縁戦で惨敗、8カ月ぶり復帰戦で厳しい現実 “路上の伝説”終焉か 会見には姿みせず会場後に
「超RIZIN.3」(28日、さいたまスーパーアリーナ)
メーンイベントで“路上の伝説”としてカリスマ的人気を誇る朝倉未来(32)=JTT=が、長年SNSなどで壮絶なやりとりを繰り広げてきた“美しきドブネズミ”平本蓮(26)=剛毅會=との因縁戦に挑み、1ラウンド2分18秒で壮絶にKO負けを喫した。4万8000人の観客が集まった会場は大興奮に包まれた。
1回はともにローキックで間合いを伺いながらの展開だったが、平本が先に仕掛け、右拳で朝倉をぐらつかせると、その後、後退する朝倉に左拳でダウンさせ、そのまま一気に畳みかけて、平本がKOで勝利した。試合後、リング脇で呆然とする朝倉に平本が抱擁に駆け寄った。花道を下がる際には、両手でファンの声援にこたえた。唇には裂傷を負い、救護室のベッドに横たわる姿で映し出され、会見には出席せずに会場を後にした。
豊橋の不良から総合格闘技のトップ戦線へと駆け上がった朝倉に憧れた平本が、朝倉にかみついたことで始まった因縁。23年には平本の誹謗中傷ともとれる挑発に、朝倉が「そろそろ訴えようかと思います」と訴訟を示唆し、両者の緊張関係はピークに達した。互いに戦績が一進一退となる中、昨年11月の「FIGHT CLUB」でYA-MANとのキックボクシング戦で朝倉がまさかの1R1分17秒KO負け。平本は「何も言えない。バカだな、アイツ」とショックをにじませた。
そして昨年大みそかに平本-YA-MANが決定。会見で平本は「朝倉未来がいたからMMAをやろうと思えた」などと朝倉への思いを吐露。YA-MANに勝利し、「朝倉未来、お前がぶっ飛ばされたから、俺がぶっ飛ばしたわ」とメッセージを送り、対戦への機運が高まった。
そして、3月に「超RIZIN.3」での対戦が決定。ともに引退を賭けて戦うことを誓った。8カ月ぶりの試合となる朝倉は「遺恨は多少あるが、ここまでやる気を出させてくれたのは彼のおかげ。彼が憧れた朝倉未来よりも強い状態なので、体感してみろよ」と呼びかけ、平本は自身のSNSで「やっと明日、リングで貴方に逢える この目標に向かってしんどい時もやってきた この時をずっと待ってた 格闘技人生の全てを賭けて この数か月、いや、数年を過ごしてきました 踏み台なんかじゃない 倒して乗り越える!泣いても笑っても決着は明日 最高の試合をして絶対に勝つ!!過去最強の平本蓮で過去最高の朝倉未来を越える!」と、決意をつづっていた。
◇本大会はABEMA PPVにて視聴できる