時代の終焉か 朝倉未来の138秒壮絶KO負け、格闘技界に衝撃 引退賭けた因縁戦敗北に想い様々 勝者平本「やめないで」天心は「引退しましょう、1、2年」瓜田純士は榊原発言に苦言「いつまでも金儲けに使うなよ」
「超RIZIN.3」(28日、さいたまスーパーアリーナ)
メーンイベントで“路上の伝説”としてカリスマ的人気を誇る朝倉未来(32)=JTT=が、長年SNSなどで壮絶なやりとりを繰り広げてきた“美しきドブネズミ”平本蓮(26)=剛毅會=との因縁戦に挑み、1ラウンド2分18秒で壮絶にKO負けを喫した。因縁戦の決着に4万8000人の観客が集まった会場は熱狂に包まれた。
1回はともにローキックで間合いを伺いながらの展開だったが、平本が先に仕掛け、右拳で朝倉をぐらつかせると、その後、後退する朝倉に左拳でダウンさせ、そのまま一気に畳みかけて、平本がKOで勝利した。試合後、リング脇で呆然とする朝倉に平本が抱擁に駆け寄った。花道を下がる際には、両手でファンの声援にこたえた。唇には裂傷を負い、救護室のベッドに横たわる姿で映し出され、会見することなく、会場を後にした。この試合で負ければ引退を公言していただけに、今後の去就に注目が集まる。
選手として、そしてYouTuber、実業家、ブレイキングダウンの社長など様々なことに取り組み、近年の総合格闘技界をけん引してきた存在だけに、この敗戦は大きな衝撃を与えている。勝った平本蓮自身が「格闘技界にいてほしいと思います。戦い続けていればまたいつかやるかもしれないですね。復活、絶対すると思うので。やめないでほしいです。(理由は)朝倉未来の人間力ですかね。試合しても感じるし、する前から感じることはあるっす」と、現役続行を求めた。
親交のあるボクシングの那須川天心は「引退しましょう。1、2年だけ」と独特の表現で再起を期待した。ブレイキングダウンにも出場し交流したスダリオ剛は「未来選手先ずはゆっくり休んでください」と呼びかけた。
朝倉を慕うBD選手たちも衝撃を受けた様子で、“キング・オブ・アウトサイダー”の啓之輔は自身のXで「まじか、、、」とつぶやき、「勝負とは時に残酷ですね、、、もう少し頭を休めるべきだったと思う」と慮った。その上で「過去最強の朝倉未来を過去最強の平本蓮が倒した 新時代の幕開けか」とつづった。BDバンタム級王者の井原良太郎は「俺らは俺らの仕事をしていく。それは変わらない。ついていく」とつづった。ジョリーは「一つの時代が終わってしまったな 新時代幕開けか ほんまに悔しい」と吐露した。
“アウトローのカリスマ”瓜田純士は、RIZINの榊原CEOが「ファンをどん底に突き落としてこのまま終われるのか」と朝倉にメッセージを送ったことに「そうやって終われない空気をつくるなよ いつまでも金儲けに使うなよ」と苦言を呈し、「未来ありがとう&お疲れ様でした。この先も永久に応援させてもらうよ」とねぎらった。