ザック・セイバーJr.がG1クライマックス初優勝 引退の小川良成さんに感謝、10・14両国でのIWGP挑戦要求

 「プロレス・新日本」(18日、両国国技館)

 シングル最強を決める夏恒例「G1クライマックス」の優勝決定トーナメント・ファイナルが行われ、英国のテクに写真、ザック・セイバーJr.(37)が令和の怪物・辻陽太(30)を撃破し、初優勝を飾った。外国人選手の優勝は2016年のケニー・オメガ(40)以来、史上2人目の快挙で、ザックは今月13日に引退を発表した旧師・小川良成さん(57)に感謝をささげた。

 1991年の第1回覇者で、史上最多5度の優勝を誇る黒いカリスマ・蝶野正洋がリングインし、「G1クライマックス・ファイナル、スタート!」と高らかに宣言して決勝は開戦した。ゴングが鳴ると、史上初となる、春の本場所「ニュージャパンカップ」との春夏連覇を目指す辻への大「ヨータ」コールがとどろいた。

 序盤、ザックの多彩な左腕攻めに対し、辻はボディープレス、胴締め、ストマックブロックなどのボディー攻撃で対抗し、ジーンブラスターへの布石を打ち、「ヨータ」コールに勝るとも劣らない大「ザック」コールが起こる。辻がザックの卍固めを跳ね返したところで、15分が経過した。

 20分過ぎにはザックのヨーロピアンクラッチと辻のジーンブラスターという必殺技が繰り出され、両者がダウン。ザックが小川さんのオリジナル技である4の字ジャックナイフでカウント2を奪ったところで30分台に突入し、最後はパワーボムを狙った辻を引き込んだザックが、変型ダブルチキンウイングの「クラーキーキャット」に加えて両脚も極める秘技「クラーキーキャット G1 34 winner テッカーバージョン」で熱闘に終止符を打った。

 日本語も話せるザックは「1・4ちょっと遠いね。10月14日両国、IWGP挑戦するーっ!」と、近年続いていたG1覇者の1・4東京ドームでのIWGP挑戦という流れを断ちきり、10・14両国国技館での挑戦をマイクアピール。

 バックステージでは、現IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也にG1公式戦で勝った3選手のうち、グレート-O-カーンがまず挑戦し、その勝者に自身が「世界一の会場」という、大好きな両国国技館で挑戦するとの見通しを開陳。オーカーンを「(挑戦すると)たぶん一番面白い。大リスペクトしている、すごい選手」と絶賛した。

 TMDKのチームメイトであるマイキー・ニコルス、ロビー・イーグルス、藤田晃生やDDTのクリス・ブルックスと喜びを分かち合ったザックは「良かったです。絶対良かった」と笑顔が絶えず。「僕はベストレスラー」と胸を張った。

 4の字ジャックナイフについて聞かれると「ショッパイ。でも小川さん、どうでしたか?すいませんでした」と照れ笑い。準決勝に続いて試合中に巻き起こった大「ザック」コールに対して「たぶん初めて。ホントにうれしい。自分のスタイルはナチュラルヒール。でもお客さんは外国人なのにものすごく応援してくれた」と喜んでいた。

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