5回にダウンを奪った亀田和毅 2-1判定に不満「ひどい。何かの圧力がかかっているとしか思えん」 リング上では父・史郎氏に諭される
「ボクシング・IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦」(24日、大和アリーナ)
3位の亀田和毅(TMK)が2位のレラト・ドラミニ(南アフリカ)に2-1で判定勝ちした。2者が116-111、114-113で亀田を、1者が114-113でドラミニを支持した。
試合後、リング上でのインタビューで和毅は「判定は考えてなかった。1回から前に出て殴る。一度も下がる場面はなかった」と振り返った。5回には猛ラッシュで相手をぐらつかせてダウンを奪い、KO勝利寸前まで追い詰めた。それだけに「で、あの判定になると、うん。考えないといけない」と2-1の判定にはどこか不満げ。ここでセコンドについていたトレーナーの父・史郎氏が助け船。「和毅のボクシングをしたから。課題は見つかったから」と諭された。
ただ、和毅はリングを下りても「びっくりするでしょう。どう見てた?どこでやってんの?海外?」と判定への不満は収まらないまま。「公平にしてくれたらいいんですよ。ボクシングはスポーツ。人生懸けてやっているのに、あれあんなんで負けてるでしょう。ああいう採点されると、なんでなん?3ラウンドだけ3ポイントだけ取られたのは分かるけどあれはひどい。何かの圧力がかかっているとしか思えん。ちゃんとやってくれんとあかんと」とまくし立てた。
和毅は昨年10月にドラミニに1-2で判定負け。今年3月に再戦予定だったが、ドラミニ側の都合で流れ、和毅は1階級下のケビン・ビジャヌエバ(メキシコ)に5回TKO勝ちして、この日を迎えていた。
IBFの同級は10日に行われた世界タイトルマッチで挑戦者アンジェロ・レオ(米国)が王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に10回KO勝ちして王座が交代した。