井上尚弥と同門の中嶋一輝、王座防衛で「尚弥につなげたい」 リーゼントボクサー和氣は「100%勝つ」

 「ボクシング・フェニックスバトル120」(27日、後楽園ホール)

 前日計量と記者会見が26日、都内で行われ、東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチを行う王者・中嶋一輝(31)=大橋=はリミットの55・3キロ、挑戦者で7位の和氣慎吾(37)=FLARE山上=は55・1キロで、ともにクリアした。

 中嶋は「調整は完璧。いつも通り冷静に倒しに行くだけ」と語り、同門の4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥が9月3日に防衛戦を行うとあって「尚弥につなげたい」と勝利バトンを渡すことを誓った。また、自身が世界ランクに復帰(WBC15位)したことについては「僕ですか?知らなかったです」と驚き、「しっかり勝って次につなげたい」とモチベーションがさらに上がったようだ。

 リーゼントボクサーとして長く一線で活躍してきた和氣は「(練習を)やってる最中は、勝てるかな負けるかなとめちゃくちゃ不安があったけど、やれることは全てやった。自信はあります。100パーセント勝ちます」ときっぱり。中嶋に対しては「減量がキツいのか、元気が無かった。覇気が全然感じられなかった」とのんでかかった。

  ◇  ◇

 日本スーパーフェザー級王座の初防衛戦を行う奈良井翼(24)=RK蒲田=は58・8キロ、挑戦者の福井貫太(30)=石田=でともにクリアした。

 普段は鉄骨とび職で、屋外で仕事している奈良井は「今年はめちゃくちゃ暑かった」と苦笑い。福井について「リーチがあって、接近戦も長い距離もうまくて、全体的にまとまっていてうまいイメージ」と語り、「前回も今回もむっちゃ仕上がり良くて、パンチもずっとキレてて、明日楽しみ」と腕を撫した。

 初のタイトルマッチとなる福井は「タイトルマッチだけど、どの試合も落としたらアカン。いつも通りしっかり仕上げて来た。明日は絶対オモロイ試合になる」と平常心。元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕氏が開設した石田ボクシングクラブの所属で「チャンピオンになって、恩返しを兼ねて会長を喜ばせたい」と、ベルト奪取を誓っていた。

  ◇  ◇

 日本ウエルター級王座決定戦に臨む1位の石脇麻生(25)=石田=はリミットの66・6キロ、4位のセムジュ・デビッド(31)=中日=は900グラムアンダーの65・7キロでパス。

 石脇はセムジュについて「あまり減量もないんですかね?パワーもそんなにないのかなと思いました。(試合映像を見て)ちょっとヨタヨタしているというか、バランス悪かったのか、向こう独特の感じなのか。試合映像を見るとけっこう前に出てきてるけど、スパーリング映像を見ると回りながらやってました。スピードは遅いですね」と、つかみどころがない様子。「まずはスピードで触れさせず戦いたい。ひっついて離れてがうまいので、ひっつかせずに」と攻略ポイントを挙げた。

 セムジュは東京五輪ウガンダ代表で、五輪後にプロ入りして地元で4戦した後、「五輪の時の印象で、日本でやりたいと思った」と、中日ジムにつながりがある地人を通じて中日ジム入り。「自分にはアフリカの魂がある。アフリカ魂で勝つ」と誓っていた。

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