RIZIN世紀の因縁戦巡るドーピング騒動泥沼化 格闘家が平本蓮への指南告白「『RIZINの尿検査で陽性でない方法を教えてほしい』と」
DEEPなどに参戦している格闘家の赤沢幸典が28日、自身のXに長文を投稿。7月に行われた「超RIZIN.3」のメーンイベントで朝倉未来に勝利した平本蓮にドーピングを指南したと告白した。
「一連の平本蓮のドーピング疑惑について」と題し、4つに渡るスクリーンショットによる長文を投稿。「正直に申し上げると、僕もドーピングをしていた情けない過去があります。海外に10年いて、まわりの格闘家は当たり前のように、サプリメント感覚でドーピングをしていました。みんながやっているので罪の意識が薄れてしまい、僕もドーピングをしてしまいました。平本が僕のところに相談をしにきたのは、平本がアイルランドの武者修行でフィジカル負けをしたことや朝倉未来戦の心理的重圧が大きかったことがきっかけでした。僕は罪の意識が薄れていたことや、心から平本を応援していたこと、また彼の『RIZINの尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい』という強い依頼に応える形で今回の件に至りました」と、告白した。
平本を巡っては今月に入り、SNSなどで平本がステロイドを使用したことを示唆する真偽不明の音声データが拡散され、騒動となっていた。赤沢は自身と平本の会話であることを明かし「朝倉未来さんの無念を晴らすか、日本の格闘技界が腐っていくことに目を瞑りつつこの事実を闇に葬り去るか、どちらが人として正しい行いかを天秤にかけて、告発することを選びました。言わなきゃバレない。自分の過去の行いも誰にもバレない。でも自分が言わなかったら朝倉未来という格闘家が志半ばで自分も加担した不正により引退をしてしまうし、平本も自分が加担したせいで今後も許されない罪を重ねてしまう。その十字架を背負いながら生きていくことは自分にはどうしてもできませんでした。そして、音声証拠を撮り、平本と僕の共通の知人や記者に渡すことにしました」と、説明した。
真偽は不明ながら、生々しい告発に格闘技界を中心に波紋が広がっている。
RIZINの榊原信行CEOは21日の会見で「RIZINとしては明確に回答させていただくことは、大会当日に厳正なる検査を行っています。その検査結果がすべてです。来週中には出てくる。尿を採取して空輸して米国の検査機関・SMRTL(スポーツメディカルリサーチ&テイスティングラボラトリー)に送っている。WADAの検査を行っている検査機関。検査結果を待ってどのような対応になるのか。タイトルマッチは検査結果を公表することになっている。いずれかに陽性反応が出れば、ルールに基づいて対処する。それ以上でも以下でもない」と、説明していた。
“美しきドブネズミ”の異名を持つ平本は、7月28日の「超RIZIN.3」で“路上の伝説”朝倉未来を拳の連打による1ラウンド2分18秒で衝撃のKO勝ち。5年に渡る因縁戦の決着がついた。試合後、朝倉は「自分が戦うのは一旦終わりにします」と、引退を表明した。