佐々木尽が7回TKO勝ち「ミスター・ボブ・アラムさん。アイ・ウォント・タイトルマッチ」日本人初のウェルター級世界王座狙うホープ

 「ボクシング・OPBF東洋太平洋・WBO-APウェルター級タイトルマッチ」(3日、有明アリーナ)

 統一王者の佐々木尽(23)=八王子中屋=が、OPBF同級8位、WBO-AP同級10位のカミル・バラ(オーストラリア)を7回52秒のTKO勝ちで下した。

 序盤から積極的に出た佐々木。2回には下げた頭が挑戦者の左目尻付近をかすめて流血した。一時的に試合は止まったが、再開後も容赦なくパンチをたたみかけて右をボディーに突き刺す。3回には相手の右に合わせた左フックで顔面を捉え、初ダウンを奪った。6回も2度のボディーをクリーンヒットさせ、肉体美のバラがもん絶。7回も果敢に攻め続け、飛び込みながら放った左フックで2度目のダウンを奪うと、レフェリーは試合続行不可能と判断した。

 世界的に層の厚いウエルター級で日本人初の世界王者を目指している。戦前の時点でWBO3位、IBF4位、WBA・WBC5位と、4団体全てで5位以内に入っていた。試合後のリング上インタビューの第一声で「ミスター・ボブ・アラムさん。アイ・ウォント・タイトルマッチ」と井上尚弥、中谷潤人とプロモーター契約を結ぶトップランク社CEOに呼びかけ。前日計量では筋骨隆々のバラに対し「見た目も良いし、倒しがいがある。明日は豪快に、アーティスティックに倒したい。失神させたいですね」とKO宣言していたが、「結果的に倒せたので良かったけど、アーティスティック度は低かったですね」と振り返って苦笑いを浮かべた。

 メーンに井上尚弥-ドへニー戦を控える大注目の興行。前座の一戦で中量級の世界のベルトを目指すホープが、徐々に埋まっていく観客席のボルテージを見事に盛り上げた。「タイトルマッチも間近に見えてますし、やっぱり軽量級が日本では盛り上がっている。自分もこの中量級って日本人で、まだ一人もいないんですよね、(ウェルター級世界)チャンピオンが。そこを目指す自分のストーリーをぜひ知ってもらいたかった。良かったら皆さん自分のSNSをチェックして応援してくれたらうれしい」と佐々木。スターダムを駆け上がる道半ばで、ファンに呼びかけた。

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