井上尚弥「中途半端な終わり方」相手腰負傷で不完全燃焼決着も収穫口に 過去最高体重相手に「手応え十分」フェザー以降の戦い「視野」

 4団体王座防衛を果たし、試合後インタビューに答える井上尚弥(撮影・伊藤笙子)
 防衛に成功し、4本のベルトを抱える井上尚弥(撮影・伊藤笙子)
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 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(3日、有明アリーナ)

 4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=が挑戦者で元IBF王者のTJ・ドヘニー(37)=アイルランド=に7回TKO勝ちで防衛に成功した。通算成績を28戦28勝(25KO)とした。井岡一翔(志成)を抜き、日本選手歴代単独1位の世界戦23勝を達成した。WBCとWBOは3度目の防衛、IBFとWBAは2度目の防衛に成功した。

 試合後、会見した井上は決着の瞬間について「自分としては理想としていた終わり方ではないので、見に来てくれたファンもそうだと思うので、中途半端な終わり方になったなと思った」と振り返った。

 ただ、試合については「内容的にはこれからかなというところ。結果としてこうなったのは仕方ない。しっかりセコンドの指示通り丁寧に戦うところをイメージしてやった。内容は全然悪くなかったかなと」と、振り返り、前日計量から11キロ増やしたドへニーについては「多少(体重差)感じましたけど、ビックリするほどではなかった。中盤から手応えのあるパンチ出せたかなと思う」と、分析した。「正直、出来が悪いとは思ってなくて、ドへニーほどのキャリアを持つ選手がああいう戦い方をしたらああなってしまうのは仕方ないかなと。相手あってのボクシングであるので。あの相手に自分としては丁寧に最善を尽くせたかなと」と、語った。「皆さんが思う結果とは違うとは思うが、自分の中ではそんなに気にしてない」と、キッパリ。「やっていて、守備守備に回っている選手と戦っているのは正直楽しくはなかったですね」と、語った。

 自身も前日計量から7・4キロ増やし、過去最高の体重で戦った。「意図的に増やせるだけ増やしてみようと。ボクシングスキル落ちない程度にどこまでリカバリーできるか試してみた。当日の適正体重どれくらいか。若干重たいかなと少し感じた」と、振り返った。

 過去最高体重の相手だったが「手応えは十分あった」と語り、フェザー級以降の戦いについて問われ、「フェザー級とかその上も?それは言い過ぎですよ。ここからしっかり自分の体を作っていって、視野に入れていくことはできるのかなと。そういう試合にはなったかなと思います」と、うなずいた。

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