武居由樹 引退表明の比嘉大吾に「すごくいい方だし、楽しくいい試合ができた戦友。感謝しかない」

 並んでファイティングポーズを取る(左から)平岡アンディ、井上尚弥、武居由樹(撮影・佐藤厚)
 一夜明け会見を行った(左から)ジャスティス・コジョ・トレーナー、平岡アンディ、武居由樹、井上尚弥、大橋秀行会長、井上真吾トレーナー、八重樫東トレーナー(撮影・佐藤厚)
 「2週間休みます」と語る井上尚弥(中央)に「2日の間違いでしょ」と突っ込みを入れる井上真吾トレーナー(右)=撮影・佐藤厚
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 3日に有明アリーナで、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)に判定勝ちしてボクシングのWBO世界バンタム級王座の初防衛に成功した武居由樹(大橋)、WBA世界スーパーライト級暫定王者のイスマエル・バロッソ(ベネズエラ)をKOして次期挑戦権を獲得した平岡アンディ(大橋)が一夜明けた4日、横浜市内の大橋ジムで記者会見を行った。

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 武居は「カットはあるんですけど、ダメージもほぼないので大丈夫。(内容は)自分が思ったより悪かった。あんまりいい出来ではなかったなという感じと、映像で見ても自分がすごい試合中、楽しんでるなっていうのは感じました。(いい出来ではないのは)もっといろいろできたんだろうなっていう反省点がたくさんあったので」と、激闘を振り返った。

 八重樫東トレーナーは「予想とは違った展開でした。準備段階の頃からいつの間にか作戦がちょっとずつ変わっていて、最初に自分と武居で感じたのとはまた違った作戦になっていて、僕のミスだった。最初に感じたインスピレーションみたいなのを軸として作戦を立てれば良かった」と反省。「前回以上に減量もきつくてしんどい作業だったが、減量をなんとか(井上)尚弥だったり(井上)拓真だったり(平岡)アンディだったり(井上)浩樹のおかげでクリアできて、乗り越えて厳しい試合を勝ち抜けたので、よく頑張ったという感じです」と、愛弟子をたたえた。

 大橋秀行会長も「武居は前回、最終回で倒されそうになったのが、今回最終回で倒しそうになった。これは大きな成長だと思う」と褒めた。

 比嘉は試合後の記者会見で引退を表明。武居、比嘉、八重樫氏、比嘉は、この試合が決まるまでは、比嘉のトレーナーである野木丈司氏の指導を受けるトレーニング仲間でもあった。

 武居は「ホントに一緒に野木トレ、階段トレーニングに参加させてもらって、大吾さんはホントにすごくいい方だったし、試合中もホントに楽しくホントにいい試合ができた、ホントに戦友なんですけど。そこを引退するって言われても、自分が止めるわけにはいかないんですけど、練習も含め試合も含め、ホントに感謝しかない」と、比嘉をねぎらった。

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 平岡は「(映像を見たら)思ったより良かった。いつもだったら、映像を見たらダメだなってやめるんですけど。ドンピシャで当たったカウンターだったり練習してきたものが出たなって」と試合を振り返り、世界戦に向けて「もっともっと自分を高めて、もっといい練習をして、その先に進めればなと思っています。どのチャンピオンでもやれると思っています」と語った。

 大橋氏は「一発ある選手に見事にアウトボクシングして最後はしっかり仕留めて、最高の出来で、アンディにとって今までで一番いい試合だった。冷静に自分のペースを守っていい試合をした」と称賛。世界挑戦については来日中のWBA会長と話し合うとして、時期は来年、場所は米国で実現する可能性もあるとした。

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