白鳥大珠、那須川龍心 格闘技の暗いニュースに相次ぎ危機感表明「そういう話題で盛り上がるんじゃなく」

 「キックボクシング・RISE」(8日、横浜BUNTAI)

 ビッグマッチ「RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA」が開催され、元RISEライト級王者でスーパーライト級2位の白鳥大珠(チームテッペン)、フライ級1位でフライ級王座の次期挑戦者・那須川龍心(チームテッペン)が、ネガティブなニュースが席巻した今夏の格闘技界への危機感を表明した。

 白鳥は7日の前日計量で「格闘技界は悪い流れ、暗いニュースに話題が行きがちだけど、そっち(RISE)に話題を持っていくことが必要」だと、話題を本道に戻すことの必要性を指摘。ファーパヤップ・GRABS(タイ)に1回1分43秒でKO勝ちしたこの日も、試合後の記者会見で「あれが格闘技の話題になっているってすごい」と、ネガティブなニュースが話題をさらっている現状を憂いた。

 白鳥は「今日も(会場が)埋まっていない。それをどうにかしなきゃって思っている。ポジティブな話題を振りまけるように動いていきたい。RISEを引っ張った天心とは違うので、自分一人じゃ無理。今日もいい選手はいっぱい出ているので、皆、個人個人でやれることはあるのかなと。練習する以外の時間が、格闘家にはたくさんある」と、選手個々の意識改革を訴えた。

 シン・ジョンミン(韓国)を2回27秒でKOした龍心は「格闘技界にはすごい暗いニュースが多いけど、そういう話題で盛り上がるんじゃなく、上に引っ張る力の人を信用して。自分もしっかり、応援してくれる人たちを上に引っ張っていって(格闘技界を)気のいい場所にしたい」とマイクアピール。

 会見でも「ああいう流れで盛り上がるのは良くない。格闘技のイメージ自体が下がっちゃうし。影響力ある人がそういうことになっちゃうのはやめてほしい」と、現状を憂慮していた。

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