シュートボクシング・海人が元GLORY世界王者と激突「倒すのが当たり前やと思っている」10・13後楽園

 記者会見に出席した(左から)緒形健一氏、海人、シーザー武志氏
 ダビッド・キリアの写真を手にする海人
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 「格闘技・シュートボクシング」(10月13日、後楽園ホール)

 シュートボクシング(以下SB)世界スーパーウエルター級王者で、立ち技の70キロ級では国内最強と目される海人(27)=TEAM F.O.D=が、世界最大のキックボクシング団体GLORYの初代世界ライト級王者ダビッド・キリア(ジョージア)と「SHOOTBOXING 2024 ACT.5」で対戦することが13日、東京・浅草で発表された。

 海人は「はっきり言って、僕の方が断然強いのかなと思っている。勝つのも倒すのも当たり前やと思っています。僕が(キリアの対戦相手の中で)一番圧倒したという印象を残す試合をして、キリアにも海人が一番強かったと思ってもらえる試合する。今回はそこがテーマだと思っている」と意気込みを述べた。

 キリアについては「空手家らしいスタイルなのかなと思っています。前に入ってくるし、パンチも蹴りも威力あるものを持っている。一番(の警戒点)は頑丈さですかね。かなり打たれ強いと思う。蹴りも多彩だと思うが」と分析した。

 海人は昨年8月19日、オランダでティジャニ・ベスタティの保持するGLORY世界ライト級王座に挑戦したが判定負け。その後は昨年10月にマサロ・グランダー、同12月にジェームズ・コンデ、今年2月と4月に元ONE世界王者のペットモラコット・ペッティンディーアカデミー、同6月にGLORYランカーのアルマン・ハンバリアン、同8月に同じくドラゴミール・ペトロフと強豪相手に白星を積み重ね(ペットモラコットとは1勝1敗)、実績を作ってきた。

 キリアはここまでの相手と比べて「出している結果も出てる舞台も違うと思う」としつつも「僕はそういうレベルでは戦っていない。しっかり倒しきりたい。1ラウンドから仕留めにいく。KOするのとしないのとじゃ今後は変わってくる。目指してるのはベスタティただ1人。そこにつながる戦いをしたい」と、あくまで通過点とした。

 求められるKOについても「プレッシャーにはなっていない。それが当たり前やと思っている。(ベスタティとの再戦は)1回負けてる自分がそう簡単にできることではない。結果を間違いなく出していく」と、ベスタティへの再挑戦には必須だとした。

 また、この試合が行われる10月13日はボクシングの有明アリーナ大会で世界タイトルマッチが4試合組まれており、同じく横浜武道館大会では世界的なスターの元世界3階級王者ジョンリエル・カシメロがメインに登場。日本人の元世界王者3人も登場する。翌14日もボクシングの有明アリーナ大会で世界タイトルマッチが3試合と那須川天心のボクシングでは初のタイトルマッチ、新日本プロレスの両国国技館大会ではIWGP世界ヘビー級選手権試合が行われるなど、格闘技界では興行戦争の様相を呈している。

 そんな中で海人は「全部素晴らしい試合ばかり。僕ができるのは、(戦いで)見せていかなければダメだと思う。お客さんにもGLORYサイドにも他の団体にも選手にも見せて、70キロで一番と思ってもらえる試合をしたい。SBの海人が一番面白い試合をした。それは今回の目標なのかなと思っています」と、SBのエースとしての責任感をにじませた。

 シーザー武志・SB協会会長はキリアについて「今まで一番いい選手じゃないかと思う。ガードもしっかりしているし、前に出て来るので、海人もちょっとてこずるかなと思っている」と警戒。「さっき海人の足を触りましたらパンパンに張っていましたから、すごい練習をしていると思う。海人ならやってくれるのかな。できればKOしてほしい。KOすれば次はタイトルマッチしかないので、そういう気持ちで臨んでほしい」とゲキを飛ばした。

 緒形健一代表によれば、キリアは芦原空手の選手で、グローリーには旗揚げ当初から参戦している他、ONEや中国のクンルンファイトにも参戦している「世界トップレベルの強豪」。「海人が世界のどの位置にいるのかはっきり示せるカード」だと説明した。

  ◇  ◇

 この他、SB日本スーパーバンタム級王者の山田虎矢太がフェザー級にチャレンジしていくことになり、初戦でSB日本フェザー級3位の内藤凌太と対戦することが決定。SB日本スーパーウエルター級1位の都木航佑は同4位の風間大輝と対戦することが決まった。

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