東京女子・伊藤麻希 左腕骨折乗り越えタイトル挑戦「メンタル崩壊がすごくて。気付いたら求人サイト見てた」

 プリンセスタッグ選手権試合の調印式を行った(左から)遠藤有栖、鈴芽、伊藤麻希、山下実優
 プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合の調印式を行った渡辺未詩(左)と水波綾
 記者会見に出席したラム会長(左)とらく
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 「プロレス・東京女子」(22日・幕張メッセ国際展示場展示ホール6)

 ビッグショー「WRESTLE PRINCESS V」で行われるプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合(王者・渡辺未詩-挑戦者・水波綾)、プリンセスタッグ選手権試合(王者・遠藤有栖、鈴芽組-挑戦者・山下実優、伊藤麻希組)の調印式と記者会見が18日、都内で開催された。

  ◇  ◇

 水波は8月のシングル最強決定トーナメント「第11回東京プリンセスカップ」に初優勝し、渡辺に挑戦表明した。2人は水波が東京女子に初参戦した2022年7月9日の大田区総合体育館大会で、シングルで初対戦。水波が勝利しており、渡辺にとってはリベンジ戦だ。また、同王座に所属外の選手が就いたのは第4代王者の才木玲佳(引退)のみだが、当時の才木はレギュラー参戦していたため、流出となれば初の非常事態となる。

 水波は「2年前、初めて東京女子を見に行って印象に残ったピンクの子…私が東京女子に初めて出る時の初めての対戦相手が渡辺未詩でした。そんな渡辺未詩と今回タイトルマッチをするということは、私のプロレス人生…数ある運命の人と言われている中の1人なのかなと思っております」と、渡辺との縁を強調。

 「東京女子プロレスの新しい歴史の一ページを塗り替えたい」と戴冠宣言するとともに、「東京女子のことは大好きなので、ベルトを取ったら東京女子の全員と防衛戦をやりたい。それでさらに熱く燃え上がらせて、もっと上に東京女子を自分が先頭で引っ張っていきたい」と、早くも王者のビジョンを披露した。

 渡辺は「2年前に初めて闘った時から熱さ、圧、勢い…全部が圧倒的で。この熱さ、どうしたらかなうんだろうって思うくらいでした。トーナメントも勝って、さらに勢いとか圧が増してるのがすごく感じるので、正直怖い。でも、私も今までの私とは違います。防衛を重ねてきて自信がついています。もっともっと防衛を重ねていろんなことをかなえていきたいし、もっともっと東京女子プロレスを引っ張っていきたい。必ず防衛します」と、必勝を誓った。

  ◇  ◇

 でいじーもんきー(遠藤、鈴芽)プリンセスタッグ王座に挑戦する121000000(ワントゥーミリオン=山下、伊藤)の伊藤は、8月に左腕を骨折したが復帰し、米国遠征から17日に帰国したばかり。

 「ぶっちゃけケガによるメンタルの崩壊がすごくて。なんせタイトルマッチが決まったのもケガしてる最中だったから。それでタイトルマッチに間に合うのかとか、間に合っても完全ではない状態で出ることになるのはすごく失礼ではないのか、とか。あと、そもそもこんなことで悩んでるあたり、自分はプロレスラー向いてないんじゃないかとか、いろんなことを考えて…プロレス辞めたほうがいいんじゃないかとか、すごい病んじゃって。気付いたらテレアポの求人サイトを見てたんですよ(笑い)。

 でも、同時に山下の顔が浮かんできて、この人悲しませたくないな~とか、もし伊藤がホントにプロレス辞めてテレアポに就職したら山下の隣は伊藤じゃなくて誰かになるのか~とか。そんなことを思ったら…逃げてられるかと。山下のおかげで伊藤はケツに火がつきました。なので、山下とならどこまでも強くなれるなと、このケガを通して思うことができました」と、タイトルマッチに向き合うまでの心境の移り変わりを告白。

 「ファンの空気もね、でじもんがワンミリを倒すところを見たいみたいな感じになってるのも重々承知してるんですけど、もうそんなことは知るかと。そんなことにかまってられるかと」と、後輩のベルト強奪を宣言した。

 しかしながら、山下が「このベルトを10回防衛しないと私たちはもう解散!」と、既に戴冠前提で言い切ると、「まだ取ってもないよ?」と、困惑を隠せず。なお、山下は右腕を骨折した伊藤に、いりこを食べるように助言したという。

 鈴芽は「最強のタッグになりたいって毎日毎日思っています。だからこそ、121000000は闘わなきゃいけない相手だと思ってたし、勝たなきゃいけない相手って思ってます」と、121000000超えを公約。遠藤も「前までの私だったら、めちゃめちゃ怖かったと思う。でも、今の私は違う。全然怖くない。だってチャンピオンだから。2人はめちゃめちゃ余裕だって思ってるかもしれない。でも、絶対に余裕だなんて思わせない。私たちがこのベルトを守ります」と、精神的な成長を訴えた。

  ◇  ◇

 また、タッグを組むことが多いらくと666のラム会長が初シングルマッチを行うことになり、記者会見に出席。質疑応答では次の通り、仲良しぶりを見せつけた。

 ラム会長「ちょっと楽しみになってきたな。え、2人きり?じゃあちょっと気合入れて幕張メッセに臨みたい。めっちゃ楽しみだな」

 らく「幕張ではラムさんを寝かせたい。一緒に寝ましょう。リングは暖かいのですごいお昼寝に最適です」

 ラム会長「デートだね」

 らく「デートです。わ~楽しみだなあ」

 記者「デートをされるということは、勝敗は」

 ラム会長「あなたにとってデートの勝敗はなんですか?」

 記者「ちょっと分からないです」

 らく「私にとって勝敗はラムさんにずっと好きでいてもらうことです。ラムさんを夢の中に連れていきたいと思います」

 ラム会長「か、かわいい! ちょっと今照れちゃった。うれしい。100点満点です、これ。これぐらい答えられるようになって一流記者ですよ。わかりますか?」

 記者「幕張周辺で行きたいところは」

 ラム会長「私たちはどこにいってもデートになるんで、そういう場所とか関係ないです。リングだってデートになりますし、売店スペースだってデートになります。どこでもデートになります。ね?」

 記者「デートプランは」

 らく「当日のお楽しみなので。言ったら面白くないじゃないですか」

 ラム会長「そうだよね。やっぱロマンチストですね。プロレス関係者の方、全然ロマンチックさが足りないです。らくちゃんを見習ってください」

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