ボクシング東日本新人王準決勝 三世・金子&二世・片渕、元K-1シャオリンらが勝ち上がり 伊吹吾郎の孫・遼平は敗退

 「ボクシング・東日本新人王トーナメント・準決勝」(20日、後楽園ホール)

 ライトフライ級では、KG大和ジム会長で元日本ランカーの片渕剛太氏を父に持つ片渕龍太(20)=KG大和=が、関根健太(21)=渡辺=を撃破した。

 片渕は積極的に強打を振るって出てくる関根を「最初は様子を見ようと思って、ガードの上から当てさせて。どんなパンチを打つかよく見るようにしていて。いつもそうなんですけど」と見切り、鋭い左ジャブから応戦。右クロスでダウンを奪うとレフェリーが試合をストップした。

 2回2分42秒、TKO勝ちを収めた片渕は「今までの相手よりは全然強かった。こういうパンチが当たると練習していた」と振り返った。

 11月3日の決勝は早坂峻(20)=横浜光=と対戦するが「ここまで来たら強いヤツしかいない。嫌といえば嫌ですが、強い相手と本気出してぶつかれる喜びというのか、そういうワクワクがちょっとあります」と、笑みを浮かべた。

  ◇  ◇

 スーパーライト級では、K-1系を中心にキックボクシングで5勝(2kO)9敗1分の戦績を残してボクシングに転向したシャオリン孝司(33)=協栄=が、デビュー戦で鳴海拓郎(25)=RK蒲田=と対戦。ボディーを軸にペースを握り、ジャッジ3者とも40-36を付ける判定勝ちで、ボクシングデビューを飾った。

  ◇  ◇

 ウエルター級では、日本人初の東洋(現東洋太平洋)王者として知られる伝説の名ボクサー、金子繁治さんの孫・金子佳樹(26)=金子=が、笠松紘太朗(20)=北澤=に「手応えがあった」というボディーを効かせ、左右のフックを連打すると笠松が膝を着いてレフェリーが試合をストップ。2回2分34秒、TKO勝ちを収めた。

 デビューから4連続KO勝利となった金子は「今日はいつもより言われたことができて、前回に比べてまだマシだったかな。いつも大振りになるので、それだけ気をつけてコンパクトに打とうとうと思った」と説明。決勝では5連続KO勝利も期待されるが、「今日も判定でいいぐらいの気持ちでした。うまくいったらKOくらいで。最初からぶっ倒しにいくより自分のボクシングを。手数を増やしてもらわない、そういうボクシングを目指しているので」と、冷静に話していた。

  ◇  ◇

 ミドル級では、俳優・伊吹吾郎の孫の伊吹遼平(28)=三迫=が、吉野健二(23)=角海老宝石=と迫力ある打ち合いを見せ、強烈な右を効かせる場面もあったが、判定2-0で敗れた。

 伊吹は「前よりはいい試合ができたかと思います」としつつも、「認めるわけじゃないけど、今日の負けは今、出せるのを全部出して負けたので。実力とは言いたくないけど、相手の方が上でした」と敗戦の弁。

 この日も、勝利した前回も仕事のために祖父は観戦に来られず。「ここまで自分が表に立てたのはほぼほぼおじいちゃんのおかげ。最後に見せられなかったのは一つの心残りではあります」と悔やみ、今後については「ちょっとゆっくり考えます。今の段階では何とも言えない」と語った。

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