渡辺未詩がアニキ水波綾にリベンジ防衛「今ならなんでもできる気がしてる」 SKE荒井優希は防衛記録、でじもん王座転落

 「プロレス・東京女子」(22日、幕張メッセ国際展示場展示ホール6)

 ビッグショー「WRESTLE PRINCESS Ⅴ」が開催され、メインイベントで第14代プリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩が、今夏の「第11回東京プリンセスカップ」を制覇したフリーの“みんなのアニキ”水波綾へのリベンジを果たし、4度目の防衛に成功した。

 渡辺は水波が初参戦した2022年7月9日の大田区総合体育館大会でシングルを戦うも敗れ、このタイトルマッチが2度目の一騎打ち。

 場外戦では渡辺がリバースジャイアントスイングでブン回せば、水波はエプロンでのギロチンドロップと、迫力ある攻防を展開。リング内でも水波はダイビング・ギロチンドロップ、渡辺はアバランシュホールドやジャイアントスイングと、両雄ならではのダイナミックな攻めを見せる。

 水波は裏投げ、スピアー、ダイビングギロチンドロップ、ラリアットとたたみ込んだが、渡辺もリバースパラドックス、雪崩式ティアドロップで反撃。カナダ式背骨折りから変型リバースティアドロップを放ち、ティアドロップの連発、ダブルハンマー、レーザービームと攻め立て、ティアドロップからの片エビ固めで21分19秒、3カウントを奪った。

 渡辺は「水波さんが相手というのは今までのピンチとは違ったピンチで、いろんな点で不安も多くて」と打ち明け、「無事に防衛できたことはすごく自信につながってる。これから先、今なら何でもできるような気がしてるくらい。このまま完璧で究極なチャンピオンになって、東京女子をもっともっと大きくしたい」と笑みを見せた。

 水波は「私は負けてここまで強くなってきた。私のプロレス人生は何回立ち上がるかだと思ってる。東京女子に上がって戦う理由もまた一つできたので、まだまだあきらめない。絶対あのベルトを取りに行きます」と継続参戦の構えだった。

 また、SKE48のメンバーで第12代インターナショナル・プリンセス王者の荒井優希は宮本もかの挑戦を退け、5度目の防衛を果たした。荒井は同王座の歴代最多防衛記録「4」を更新した。

 2人は互いが初勝利の相手で、組んだり戦ったりしながら切磋琢磨(せっさたくま)してきた。2021年7月のシングル戦では荒井が勝ち、それ以来、3年3カ月ぶりの一騎打ちとなった。

 デスロック、サソリ固めと脚攻めに出る荒井に対し、宮本は羅生門で締め上げて反撃。10分過ぎ、荒井は背中にFinallyをブチ込んだが、宮本もゼロ戦キック、鴻臚館(ころかん)で逆襲する。激しいエルボーの打ち合いから荒井は新人賞をたたき込んでFinallyを狙うが、宮本は阻止。荒井はフルネルソンバスターから改めてFinallyを繰り出し、15分33秒、片エビ固めで3カウントを聞かせた。

 7月に宮本と組んでプリンセスタッグ王座に挑戦した荒井は「横で強さを知ってからのシングルということで、最強で最高な相手だなって。戦っても組んでも、最高の相手だなと感じました」と振り返った。

 防衛記録に関して「あまり気にしてなくて。ずっと参戦できるわけでもないし、他の選手と比べてって思ってしまったけど。日数だとアレだけど、回数はホンモノだと思うので。一個一個目の前の試合にしっかり思いをかけてきたのが、ここまでつながってきたかなと思うとうれしい」と、SKE48兼任ゆえの思いを明かし、「もっと記録を伸ばして、一生誰にも破られないようなインターナショナル・プリンセスのチャンピオンになりたい」と言い切った。

 宮本は「お客さんの期待に応えられなかったことがすごく悔しい。3年前、荒井さんとシングルで負けてしまったリベンジを果たせなかったのもすごく悔しいので、もっと成長してリベンジしたい」と唇をかんだ。

 一方、セミファイナルでは第16代王者組のでいじーもんきー(鈴芽、遠藤有栖組)に121000000(山下実優、伊藤麻希組)が挑戦したプリンセスタッグ選手権試合が行われ、23分22秒、クラッシュ・ラビットヒートからの片エビ固めで山下が遠藤をフォール。121000000は第17代王者となり、でじもんは3度目の防衛に失敗した。

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