フライ級初戦の寺地拳四朗、統一に意欲「4団体は成し遂げたい」スーパーフライ級も「いけると思います」

 「ボクシング・WBC世界フライ級王座決定戦」(13日、有明アリーナ)

 2位のクリストファー・ロサレス(29)=ニカラグア=との王座決定戦に臨む元WBA・WBC統一世界ライトフライ級王者で1位の寺地拳四朗(32)=BMB=が27日、練習拠点としている都内の三迫ジムで公開練習を行った。

 寺地は1月に防衛後、痛めていた右拳を手術。ライトフライ級の2団体統一王座を返上し、フライ級に階級を上げた。1・83キロの違いについて「落とせるか落とせないかのプレッシャーは大きかったので、気持ちの面は楽になった」といい、「スパーリングに関してはすごく良くなっている。勝てる自信は上がってきている」と、フライ級へのフィット感は十分のようだ。

 また、前戦から9カ月間隔が空いたことで、ディフェンスやフライ級への適応など課題の強化や修正に、長く時間を割けたという。

 対戦相手のロサレスについては「足を止めて打ち合いたい選手だと思うので、そこは気をつけて、入りすぎないようにしたい。打ったら動くみたいな」と対策を明かし、「KOは結果できたらというぐらいで。きれいに当たれば倒れてくれるかなと」と、柔軟な考え方を口にした。

 ライトフライ級では2団体統一に成功したものの、その後の統一戦の機会には恵まれなかったが、フライ級では「4団体は成し遂げたい」と、完全制圧に意欲。今回は同じ13日にユーリ阿久井(倉敷守安)がWBA王座、翌14日にアンソニー・オラスクアガ(米国)がWBO王座の防衛戦を行うとあって「意識します。結果も気になるし、どうなるんだろうということは気にします」と話しつつも、「時間次第ですね。一人では無理ですね」と、ベルトを1本ずつ奪取していく効率の悪さを懸念した。

 一方で「スーパーフライはいけると思います」と3階級制覇も視界に入れており、「どっちも幅広く考えていて、4団体いけたらいきたい」と両にらみの構え。現在32歳だが、現役生活は「35(歳まで)いったらいい方じゃないですかね」と考えており、「タイミングもあるから分からないけど、ベルトは増やしていきたい」と話していた。

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