ユーリ阿久井政悟が公開練習 世界戦7試合+天心の興行で主役宣言「僕が一番目立つ試合をしたい」

 記者会見を行ったユーリ阿久井政悟
 記者会見を行ったユーリ阿久井政悟(右)と守安竜也会長
 公開練習でサンドバッグ打ちを行うユーリ阿久井政悟
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 「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(13日、有明アリーナ)

 15位のタナンチャイ・チャルンパック(24)=タイ=の挑戦を受けて2度目の防衛戦を行う王者のユーリ阿久井政悟(29)=倉敷守安=が1日、東京での練習拠点である帝拳ジムで公開練習を行った。

 居住する岡山から上京し、1カ月前から帝拳ジムで練習している阿久井は、同学年で同じ日にWBO世界ライトフライ級王座決定戦に臨む岩田翔吉(28)=帝拳=らとスパーリングを重ねてきたといい、「あくまでもテーマは勝つこと。それ以上でも以下でもない。できればKOがいいです。今まで通り勝つことだけ考えてやっています」と落ち着いた表情で語り、強化ポイントを聞かれても「今回に限らず左のパンチ、ジャブはずっと意識してるパンチなので。ずっと機能していくパンチなので、そこはずっと意識しています」と堅実に話した。

 今大会には阿久井、岩田、WBA世界バンタム級王者の井上拓真、拓真に挑戦する堤聖也、WBO世界スーパーフライ級王座の防衛戦に臨む田中恒成と、同学年5人が世界戦に臨む。

 阿久井は「今回出る選手たちは皆もともとライトフライの選手で、僕はそんなにたいしたことなかったけど、トップ選手の中に自分がいるのはうれしい。ホントにみんなすごいなと思っています。すごいことではあるけど、今はみんなのことを気にする余裕はなくて、自分のことで精いっぱいですね」と率直に語った。

 また、同じフライ級ではライトフライ級から上げてきた寺地拳四朗が初戦でWBC世界王座の決定戦に臨み、アンソニー・オラスクアガがWBO世界王座の初防衛戦に臨む。「これに勝てばその先のことは見えてくる。当然意識はしていますが、今は自分のことで精いっぱい」と述べた。

 とはいえ、欲がないわけではなく、「たくさん選手が出るので、僕が一番目立つ試合をしたい」ときっぱり。世界戦7試合と那須川天心のタイトル初挑戦という豪華な興行で、阿久井が主役に躍り出る。

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