井上拓真と堤聖也が計量クリア 拓真「結果で分からせる」堤「ベルト気にしないぐらい拓真に集中」

 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(13日、有明アリーナ)

 初日に行われる四大世界タイトルマッチの計量が12日、都内で行われ、メインイベントで対戦する王者・井上拓真はリミットの53・5キロ、挑戦者・堤聖也は53・4キロでクリアした。フェースオフではにらみ合った両雄だが、笑顔で握手を交わした。

 高校2年生の時にインターハイのライトフライ級準決勝で対戦した時は拓真が勝ち、堤は12年間、リベンジの機会をうかがっていた。この日、堤は拓真と握手した際に「次は俺が勝つからな」と伝えた。

 拓真は「あ、そっかと思って。12年も自分のことを思って来たんであれば、そんぐらい当然かな」、堤を目の当たりにしても「特に思うことはない」と冷静だ。

 「自分は何も言わずに結果で見せてやろうかなという感じですね。自分は冷静に淡々と自分のボクシングをするだけなんで、しっかり結果で分からせてやろうかなという感じですね。相手どうのこうのより自分は自分なんで、自分のペースを崩さずに、しっかりやるだけですね」と、マイペースを強調。

 「練習もいつも通りで落とし方もいつも通りで、いつも通り万全な状態に仕上げました」と好調をアピールし、「相手は打ち合いだとかその距離にしたいと思うだろうし、自分はどっちみち離れてもくっついても自分のペースでやるだけなんで、ホントに何もできなかったって言わせるような試合展開にしていきたいですね」と理想とする展開を語った。

 堤は「いい顔してたっすね、やっぱり。表情すごく良くて。ホントは体重を量ってるときに体デカいなっていうのはだいたい分かったんですけど、もっと近い距離で全部見たかったんですけど、僕も目を離したくなくてあまり見てはいないんですけど。あとベルトも見なかったですね。いつもだったら気にするのかなと思ったけど、ベルトを気にしていないぐらい、井上拓真に集中しているんだろうなというのは、フェイスオフの後は感じました」と、目の前に拓真に全集中していたことを明かした。

 もっとも12年の時を経てめぐってきたリベンジの機会を翌日に控え、「今はそんないつもの試合と大して変わんないですよ、落ち着いてるし。拓真とやるっていうのは僕の悲願でもあるし、世界タイトルというのもそうだし、そういう思いが乗っかった部分はもちろんあるんだけど、今のマインドはいつもの試合前日と一緒、明日試合だなぐらいの感じです」と、落ち着いた心境も明かしていた。

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