井上拓真 高校時代の因縁も返り討ち宣言 12年ぶりリベンジ狙う堤に「結果で分からせる」

 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(13日、有明アリーナ)

 13日に開催される四大世界タイトルマッチの計量が12日、都内で行われ、出場する全8選手がクリアした。メインイベントで対戦する王者・井上拓真(28)=大橋=はリミットの53・5キロ、高校2年生のインターハイライトフライ級準決勝の雪辱を期す同級2位の挑戦者・堤聖也(28)=角海老宝石=は53・4キロでパス。フェイスオフではにらみ合った両雄だが、笑顔で握手を交わし、それぞれ返り討ちとリベンジへの思いを明かした。

 堤は拓真と握手した際に「次は俺が勝つからな」と思いを伝えたが、拓真は「あ、そっかと思って。12年も自分のことを思ってきたんであれば、そのぐらい当然かな」と冷静に受け止めた。

 リベンジを目指す堤に対し、拓真は「何も言わずに結果で見せてやろうかな、しっかり結果で分からせてやろうかな」と改めて返り討ちを宣言。「冷静に淡々と自分のボクシングをするだけ。ペースを崩さずにしっかりやるだけ」と言葉を重ね、「相手は打ち合いだとか、その距離にしたいと思うだろうし、自分はどっちみち離れてもくっついても自分のペースでやるだけなんで。ホントに『何もできなかった』って言わせるような試合展開にしていきたい」と理想の展開を語った。

 拓真を目の当たりにした堤は「いい顔してたっすね。表情がすごく良くて」と宿敵の充実ぶりにホレボレ。「ベルトを気にしていないぐらい、井上拓真に集中しているんだろうなというのは、フェイスオフの後は感じました」と目の前の拓真に全集中していた。

 一方で、リベンジと世界王者という悲願の成就を翌日に控え「今のマインドはいつもの試合前日と一緒、明日試合だなぐらいの感じ」と存外に落ち着いた心境も打ち明けていた。12年におよぶ壮大なドラマにきょう13日、ついに決着の瞬間が訪れる。

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