岩田翔吉 3回TKOで悲願の世界王座を奪取「矢吹選手と試合をしたい」矢吹正道との統一戦熱望

 「ボクシング・WBO世界ライトフライ級王座決定戦」(13日、有明アリーナ)

 1位の岩田翔吉(帝拳)が2位のハイロ・ノリエガ(スペイン)を3回3分、TKOに下し、悲願の世界王座を奪取した。

 岩田は3ラウンドに右アッパーで最初のダウンを奪取し、陣営からの「行け!」という指示に従って、襲いかかって左フックでとどめ。ノリエガも序盤は左アッパーなどを当てていたが、岩田は13勝中KOは10、ノリエガは14勝中KOは3で、圧倒的な破壊力の差を見せた。

 2022年11月の初の世界戦では敗れた岩田は「2年前にすごいく悔しい思いをしたので、そこから絶対にホントに強くなりたいと思った。今日は世界のベルトを腰に負けて嬉しいです。子供の頃からずっと夢に見ていたのですごくうれしいです。自分の人生を全てかけてリングに上がったので、本当にこういう結果になって良かったなと思います」と喜びの言葉。

 「自分は今までずっと得意なことしかボクシングできなかった。みんなからできないことをすごく教えてもらって、できるように一生懸命やってきた2年間でした」と粟生隆寛トレーナーや本田明彦会長ら陣営に感謝しながら振り返り、「今までの試合で一番落ち着いたメンタルが勝因につながったと思います」と勝因を説明。

 「今日勝てなかったら最後のつもりでリングに上がった。チーム帝拳の皆とまたボクシングできるのをうれしく思っています」と明かし、「一人戦いたい相手がいます。昨日新チャンピオンになった矢吹選手と、試合をしたいと思います」と、前日にIBF王者となった矢吹正道(LUSH緑)との統一戦を熱望した。

 岩田は高校3年時の高校総体ライトフライ級で、後の世界王者である田中恒成と井上拓真を連破して優勝。2018年12月8日、米国でプロデビューし、2022年7月2日に日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの地域3冠を統一。8連勝を飾った。

 2022年11月1日、当時のWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑戦したが、判定負けで王座奪取に失敗し、プロ9戦目で初黒星を喫した。その後、元IBF世界ミニマム級王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)を含む4人を連続KOし、2度目の世界タイトルマッチにこぎ着けた。

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