田中恒成 僅差判定で王座陥落 5回痛恨のダウン「きれいに合わされた」 悔い残る敗北「こういう負け方は初めて」

 プメレレ・カフ(右)に敗れた田中恒成(撮影・佐々木彰尚)
 11回、カフ(右)の左フックを顔面に浴びる田中恒成(撮影・園田高夫)
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 「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(14日、有明アリーナ)

 WBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(29)=畑中=は同級5位のプメレレ・カフ(南アフリカ)に1-2の判定で敗れ、初防衛に失敗した。

 まさかの黒星で王座から陥落した。5回、相手のカウンターの右フックを被弾し、痛恨のダウンを献上。「きれいに合わされた。ダメージは少しあった」。以降は持ち直して一進一退の攻防を繰り広げたが、タフな相手を攻略できないまま試合終了。僅差判定でベルトを失い「(勝利に)届かなかったか…という思い。こういう負け方は初めて。とても悔しい」と声を絞り出した。

 2020年大みそかの井岡一翔戦以来のプロ2敗目を喫したが「(前回と)全然違う負け。悔しさしか残らない」と唇をかんだ。4団体統一という青写真も崩れ、今後については白紙を強調。「先はわからない。(階級変更などの展望は)考えられない。どちらにしても人生は続く。前に向いてやるだけ。しっかり整理して進む」と話すにとどめた。

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