力石政法 移籍初戦&世界前哨戦の前日計量パス「KOにこだわって1ラウンドからブン回す」

 「ボクシング・フェニックスバトル123」(17日、後楽園ホール)

 前日計量が16日、都内で行われ、メインイベントの61・0キロ契約10回戦に出場するIBF世界スーパーフェザー級3位、WBC6位、WBO8位の力石政法(30)=大橋=は60・8キロ、対戦相手でフィリピン同級王者のアルネル・バコナヘ(30)=フィリピン=は60・5キロでそれぞれパスした。

 力石は3月22日、敵地イタリアでWBCシルバースーパーフェザー級タイトルマッチ(日本未公認)に臨み、マイケル・マグネッシ(イタリア)から最終12回に劇的なTKO勝ちを収めた。

 この試合で世界王座への挑戦権も獲得したが試合は実現せず、世界挑戦のチャンスを求めて7月2日付でLUSH緑ジムから大橋ジムに移籍し、今回は移籍初戦にして世界前哨戦となる。

 力石は「試合の日が待ち遠しかったので、自分の能力もどれぐらい試合で行かせるようになったのか、自分でもワクワクしてます」と笑顔。移籍発表の時は名古屋との2拠点にするとしていたが、この日は「ほぼ横浜を拠点にすると思います。住みやすいし、横浜におった方が充実してますね」と方針転換した。

 12日には兄の矢吹正道(LUSH緑)がIBF世界ライトフライ級王座を奪取。セコンドについた力石も「めっちゃ刺激はもらいましたね。僕も負けてられないなとより思いました」という。「アレは正道がノンシンガの良さを消してノンシンガを弱くさせた。もっと彼はやれる選手だと思うんですけど。僕は五分五分ぐらいかなと客観的に見たら思ってたんですけど、あの(力石の)左が全てを制しましたね」と試合を解説した。

 力石は「世界チャンピオンにいつでもなれるだろうというような期待をさせる勝ち方で」と、兄から勝利バトンを受ける構えで「完璧に圧勝して、誰もが認めるような内容で、KOにこだわって1ラウンドからブン回します」と宣言した。

  ◇  ◇

 セミファイナルで日本フェザー級王座の防衛戦に臨む王者の松本圭佑(25)=大橋=と、初のタイトル挑戦となる7位の中川公弘(33)=ワタナベ=は、ともにリミットの57・1キロでクリアした。

 前回は大差で防衛したものの、父の松本好二トレーナー、大橋秀行会長から内容に苦言を呈された松本は「勝って反省できただけありがたいなと思ってて。試合の後はすごい負けたかのごとく落ち込んだけど、しばらくたって、やっぱそうだよなと思いました」と、小言を受け止めたという。

 具体的には「ベルトを取ってから、強さを見せたいとかってあんま思わなくなってしまっていて。ベルトを守んなきゃいけないとか、そういった思いが強くなっているところがあったんで。そこを見つめ直せたいい機会になりましたね。世界ランクに入ってきて保守的になっていたところを自分自身発見できて」と説明。

 「それを踏まえての次の試合なので、ひと味違う姿をお見せできればなと思っています。前回も圧倒したいという思いが強すぎて動きが散漫になったので、その思いを持ちつつ圧倒するためにはどうすればいいかを考えてきたので、身体の状態もいいですし、自分自身、楽しみですね。最終的にはKOで狙っているので、いい形でKOなりストップになりにもっていける試合にできれば」と笑顔で語った。

 また、新婚2戦目となり、「すごいサポートも、減量も僕は普段体が大きいので幅がけっこうあるんですけど、うまく落とせてるのは妻のおかげもあるので、そのためにも頑張りたい」と、内助の功に報いることを誓っていた。

  ◇  ◇

 この他、日本スーパーバンタム級王座の挑戦者決定戦に臨む1位の石井渡士也(23)=RE:BOOT=は55・1キロ、2位の池側純(26)=角海老宝石=は55・2キロでともにパスした。

 プロ2戦目で67・1キロ契約8回戦に臨む昨年の全日本王者・田中空(23)=大橋=は66・6キロ、対戦相手のチャン・サーラー(32)=タイ=は66・7キロでともにパスした。

 同じくプロ2戦目で54・0キロ契約8回戦に臨む坂井優太(19)=大橋=は53・9キロでパスしたが、対戦相手のジャリッチョン・スランパイ=タイ=は到着が遅れた上に、55・3キロと1・3キロ超過した。

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