サラリーマンボクサー・阿部麗也が計量クリア 世界初挑戦から再起「阿部さん復活を見せないと行けない」
「ボクシング・10回戦」(18日、後楽園ホール)
前日計量が17日、都内のJBCで行われ、サラリーマンボクサーとして知られる阿部麗也(KG大和)が57・9キロ、対戦相手の川本響生(吉祥寺鉄拳8)が57・7キロで、それぞれクリアした。
阿部は3月に米ニューヨーク州ベローナでIBF世界フェザー級王者(当時)のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑戦したが8回TKO負けし、今回が再起戦となる。
ロペス戦後は「終わっちゃったなというむなしさというか、悔しさというか」という気持ちにはなったものの、「すぐ再起というか、試合も間隔あけずにできそうだな」と間髪入れず立ち直り、「1週間ぐらいでジムワークに復帰した」と再始動した。
ロペス戦では「パワー的な部分、体や気持ちの強さの部分がもっともっと必要だなと思った」といい、「フィジカルも今まで以上に時間をつくって取り組んできたし、スタイルもパワーパンチ、強いパンチを打ち込むような練習を取り入れてきて、徐々に形になっている」とシン・阿部麗也への手応えを感じている。
阿部は「周りの評価も落ちたという気持ちがあるので、再起する以上は阿部さん復活というのを見せないといけないという気持ちが強い」と再起戦への心境を説明。「ここから1戦1戦負けられない。勝ち方を周りにアピールしていかないと上につながっていかない」と、世界再挑戦に向けて背水の陣を敷いている。
川本戦については「圧倒ですね。倒すでしょう」とKO宣言しつつ、「足をすくわれないように」と自戒も。今後については「来年はトップ選手とやって、やっぱり阿部さんだなっていうのを証明していかないといけない」と語った。
また、WBC8位の阿部と戦うビッグチャンスを手に入れた川本は「僕の方がスピードは速いので圧倒します」と、下克上を宣言していた。
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第3試合でバンタム級8回戦を行うエイドリアン・アルバラード(米国)は53・4キロ、相手のエイドリアン・レラサン(フィリピン)は53・5キロで前日計量をクリアした。
アルバラードはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)、WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国)の盟友。13、14日には有明アリーナで中谷とオラスクアガの世界戦を観戦し「とても刺激を受けた」という。
今回が初の日本でのファイトで「とても興奮している。大丈夫。準備はできています。潤人もトニーもいたので、M・Tではとてもいい練習ができた。ジャブを使って、右を使っていい試合を作っていきたい」と意気込み。計量にはオラスクアガも同行していた。