力石 圧巻2回TKO勝ち 兄・矢吹の前で世界前哨戦飾った
「ボクシング・10回戦」(17日、後楽園ホール)
IBF世界スーパーフェザー級3位、WBC6位、WBO8位の力石政法(30)が前フィリピン王者のバコナヘを一蹴し、移籍初戦と世界前哨戦を飾った。
最前列で12日にIBF世界ライトフライ級王者となった兄・矢吹正道(32)が見守る中、力石は2回、カウンターの左ボディーから返しの右フックをズバリ。バコナヘは前のめりにダウンし、ボディーを押さえて苦悶(くもん)しながらテンカウントを聞いた。
力石は「一番変わったことは、練習の充実が違う。練習に行く日が楽しみに近い」と移籍効果を明かし、「世界戦が簡単に組めるような階級ではないので、いつでもあるように準備する。2度も3度もチャンスをもらう気はさらさらない。一発で必ず取る」と宣言。フライ級転向を宣言した兄には「僕が世界チャンピオンになるまで、ライトフライ級におってほしいな」と呼びかけた。
矢吹は「まだまだ強くなると思う」と弟にエール。大橋秀行会長は「来年は世界戦をやるよう準備している」と明言した。