内柴正人が大将のチームSAKUはチームRIZINに敗れる 内柴「気がついたら立ちで終わってました」
「格闘技・JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE」(19日、横浜BUNTAI)
MMAのRIZIN、異種格闘技の巌流島、グラップリングのQUINTET、立ち技のK-1が賛同して立ち上げられた“日本格闘技の総合博覧会”イベントの第1弾が開催された。
◇ ◇
QUINTETでは、チームSAKU(大将から順に内柴正人、桜庭大世、出花崇太郎、平田直樹、ジュマナザロフ・ラトベック)とチームRIZIN(同じく矢地祐介、新居すぐる、倉本一真、北岡悟、横山武司)が勝ち抜き戦を行った。
横山が三角絞めでラトベックに一本勝ちし、平田と引き分け。その後は北岡と出花、倉本と桜庭、新居と内柴が引き分けて、一人残しでチームRIZINが勝利した。
戦わずして勝利した大将・矢地は「汗一つかかずに応援だけになってしまったんで、ここ(記者会見場)にいたくないぐらい苦しい気持ちです」と苦笑い。チームリーダー的な役割だった北岡は「(自分は)引き分けで良かった。クインテットの団体戦はそういうもの。抜いてくれた人(横山)がいるから、そう(引き分け)寄りになる」と解説した。
アテネ・北京五輪柔道66キロ級金メダリストの内柴から一本取ることを目指していた、柔道出身でチームRIZINの副将・新居は「最初は自分が目立てればと思ったけど、みんながチームのために戦ってるのを見ると、絶対に投げられて取られないというのを徹底して、ああいう感じになってしまった。最初に四つに組んだ時に、絶対投げ合いしちゃったら投げられるだろうなというのと、あと腕を極めて投げられそうだったので警戒したんですけど、控室の話し合いで、時間がたつと向こうが(体力面で)削れると聞いていたので、頑張ろうと我慢した感じですね」と試合を振り返り、「個人的にはワンマッチでまたやってみたいなと思いました」と願った。
敗れたチームSAKUの副将で桜庭和志の長男・大世は、横山が先鋒(せんぽう)でポイントゲッター的な役割を演じ、あとは引き分け狙いというRIZINの作戦をチームで読んでいたことを明かし、「相手の作戦にいいようにはまっちゃったなという感じ。2人は最低抜こうかなと思って頑張ったけど、強かった」と悔しがった。
大将の内柴は「組み合った時に相手の気持ちを感じて。立ちで来てくれたのがうれしくて、気がついたら立ちで終わってました」と、柔道出身である新居の敬意を感じた様子。「いつも見てきたRIZINの選手たちと肌を合わせることができてうれしかった。結果は負けたけど、これで終わらないように、次につながるように頑張って行きたい」と、今後への意欲を見せていた。